7月30日、東京・六本木アカデミーヒルズで、第26回東京国際映画祭の記者会見が行われた。ディレクター・ジェネラルの椎名保さんらが登壇、10月17日より、9日間にわたり開催される映画祭のコンセプトなどを発表した。また、映画祭注目のオープニング作品、クロージング作品が発表された。オープニングには2009年に起きたソマリア沖人質事件を題材にした『キャプテン・フィリップス』が決まった。映画祭にあわせて主演のトム・ハンクスさんが来日する予定だ。クロージング作品は、原作と脚本、監督を三谷幸喜さんが務める『清須会議』となった。日本映画がクロージングに登場するのは7年ぶりだ。挨拶に立った椎名保さんは、2013年のテーマとして海外未公開作品、海外の話題作の日本への紹介、日本とアジアのコンテンツの世界への発信を挙げた。また、アニメーションの重視をテーマにし、アニメ文化の海外発信をするとした。東京国際映画祭では、2008年まで関連企画としてアニメーション部門のanimecs TIFFがあったが、2009年より廃止されている。近年は、国内、海外ともアニメーションはほとんど取り上げられない状態が続いていた。アニメーションに関する、東京国際映画祭の大きな方向転換となる。来年度以降は、アニメセクションの設立も視野に入れるとしている。2013年は、主要部門を再編される。主要部門は5つからなる。コンペティション部門、特別招待作品、好評を博してきた「アジアの風」は「アジアの未来」に、「日本映画・ある視点」は「日本映画スプレッシュ」に、「ワールドシネマ」は「ワールド・フォーカス」になる。椎名氏は、「日本映画スプレッシュ」と「アジアの未来」で、とりわけ若い才能の海外発信を目指したとした。このほか若いファンの創出なども言及され、映画の裾野の拡大を意識している様子だ。また映画祭を盛り上げるフェスティバル・ミューズとして栗山千明さんが就任する。映画の魅力を語り、若者の代表としての映画のアピールの役割を担う。第26回東京国際映画祭開催期間: 10月17日(木)~10月25日(金) 9日間会場: 六本木ヒルズ(港区)ほか/http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/併設マーケット: TIFFCOM 10月23日(火)~25日(木) /http://www.tiffcom.jp
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