オタワ国際アニメーション映画祭 公式セレクションに日本作品多数、湯浅政明「キックハート」も | アニメ!アニメ!

オタワ国際アニメーション映画祭 公式セレクションに日本作品多数、湯浅政明「キックハート」も

カナダのオタワ国際アニメーション映画祭の入選作品が7月16日に発表された。日本からは各7部門のうち学校部門で2校のほか、短編部門で4作品、学生部門で5作品、テレビ部門で1作品、子供部門で2作品が本選進出で健闘している。

ニュース
注目記事
カナダのオタワ国際アニメーション映画祭の入選作品が7月16日に発表された。日本からは各7部門のうち学校部門で2校のほか、短編部門で4作品、学生部門で5作品、テレビ部門で1作品、子供部門で2作品が本選進出で健闘している。

今年のアヌシー国際アニメーション映画祭にも入選していた作品が見られるのも特徴だ。『布団』、『キックハート』、『Not Over』、『Ici, la et partout』、『肛門的重苦』、『バナパラ第4話トレーラー』である。

学校部門に選ばれたのは東京藝術大学と多摩美術大学である。東京藝術大学の学校部門への選出は4度目と安定しており、2010年には受賞もしている。一方、多摩美術大学の選出は初めてであるが、学生部門の5作品が全て同大の作品であることも見逃せない。学校部門の作者名を見る限り、そのうち4作品はこちらでも上映されるものと思われる。

このほかの作品は短編部門では『メロメロ』がある。作者の杉殿育恵さんはユニットのPecorapedとして制作した『SPONCHOI Pispochoi』が広島国際アニメーション映画祭に入選したのも記憶に新しい。『メロメロ』はASK?映像祭2013で大賞を受賞している。なお昨年は『布団』が大賞だっただけに今後も注目したい。

またテレビ部門の『古事記 日向篇』はNHKの番組「古事記ガール 日向路を旅する」内用に制作したものの再編集版、子供部門の『サイケデリック・アフタヌーン』は日本のアーティストと世界のミュージシャンとがコラボするZapuniプロジェクトで制作された作品である。

オタワ国際アニメーション映画祭は、フランスのアヌシー、クロアチアのザグレブ、日本の広島と合わせて世界4大アニメーション映画祭と称される。またグランプリ受賞作は、米国アカデミー賞へのノミネート選考対象ともなる。今年の会期は9月18日から22日である。
[真狩祐志]

オタワ国際アニメーションフェスティバル
/http://www.animationfestival.ca/

オタワ国際アニメーションフェスティバル ノミネート作品(日本)

学校部門
 『藝大アニメーション2013』 東京藝術大学
 『多摩美術大学2013』 多摩美術大学

短編部門
 『布団』 水尻自子
 『キックハート』 湯浅政明
 『メロメロ』 杉殿育恵
 『Not Over』 早井亨

学生部門
 『祝典とコラール』 中内友紀恵
 『Ici, la et partout』 冠木佐和子
 『肛門的重苦』 冠木佐和子
 『ようこそぼくですセレクション』 姫田真武
 『おはようカロチン』 伊従沙紀

テレビ部門
 『古事記 日向篇』 山村浩二

子供部門
 『バナパラ第4話トレーラー』 福永周平、城間英樹、村山太 
 『サイケデリック・アフタヌーン』 うるまでるび

パノラマ(選外)
 『石けり』 久保雄太郎
《真狩祐志》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集