「イヴの時間」英語版 BD化目指してKickstarterで資金調達スタート | アニメ!アニメ!

「イヴの時間」英語版 BD化目指してKickstarterで資金調達スタート

吉浦康裕監督による劇場映画『イヴの時間』が、米国のクラウドファディングサイトKickstarterに登場した。5月23日に、英語版Blu-ray Discを目指したプロジェクトを掲載した。

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吉浦康裕監督による劇場映画『イヴの時間』が、米国のクラウドファンディングサイトKickstarterに登場した。5月23日に、英語版Blu-ray Discを目指したプロジェクトを掲載した。
プロジェクトの立案者は、吉浦康裕監督のアニメ制作会社スタジオ六花、本作のプロデュースをしたディレクションズ、その米国関連会社PIED PIPER, Inc.である。目標金額は1万8000ドルだが、開始スタートより関心を呼び、1日目ですでにかなりの支援者を集めている。

『イヴの時間』は2008年に、まずインターネットの無料配信でスタート、熱狂的なファンを多数生み出した。その後、マンガや小説、コラボレーション商品など多方面で展開した。
なかでも2010年3月に公開された『イヴの時間 劇場版』は、単館上映としては異例の大ヒット、その後、上映館を全国に広げていった。ファンとのコミュニケーションを重視したスタッフを、多くのファンが支えるかたちとなった。
今回のファン支援を基盤にしたKickstarterでのプロジェクト提案も、『イヴの時間』らしいといえるだろう。ファンコミュニケーションと作品展開の連動を海外にも広げるかたちだ。

Kickstarterは、多数の支援者から少額の資金を集め大きな資金として、プロジェクトを実行するクラウドファンディングサイトの大手である。日本のアニメでは、2012年に湯浅政明監督とプロダクション I.Gが新作短編アニメ『キックハート』の制作資金20万ドルの調達の成功し、話題を呼んだ。
今回は作品はすでに存在しており、その英語版BDの実現を目指す。1万8000ドルの資金が集まれば、英語字幕のついた本編、監督とキャスト陣のインタビュー動画が含まれたBDが制作される。さらに40ページのブックレット、ポストカード8枚も予定する。
支援金額は1ドルから500ドル以上まで、リワードは金額に応じて変わる。BDが手に入るのは55ドルからとなる。

日本国内でも、昨年来、アニメーション関係者の間で、クラウドファンディングに対する関心が急激に高まっている。5月23日には、アニメーション専門のクラウドファンディングAnipipoβ版が立ち上がったばかりだ。また、讀賣テレビ、タツノコ、手塚プロ、ぴえろは協力して、英語圏に向けて独自のクラウドファンディングサービス Anime Solsを開始している。国内外とも変化は急激だ。
『イヴの時間 劇場版』も、こうした流れのひとつだ。今回のプロジェクトの行方は、多くのアニメ関係者の関心を呼びそうだ。

『イヴの時間』 
公式サイト /http://timeofeve.com/
Kickstarter 『イヴの時間』英語版BDプロジェクト
/http://www.kickstarter.com/projects/693293489/time-of-eve-the-movie-on-blu-ray
《animeanime》
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