伊藤計劃の短編「The Indifference Engine」がシャーリー・ジャクスン賞にノミネート
小説家・伊藤計劃さんの短編小説「The Indifference Engine」がシャーリー・ジャクスン賞のノヴェラ部門にノミネートされた。シャーリー・ジャクスン賞は心理サスペンス、ホラーやダークファンタジーに与えられる小説賞。
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小説家・伊藤計劃さんの短編小説「The Indifference Engine」がシャーリー・ジャクスン賞のノヴェラ部門にノミネートされた。
シャーリー・ジャクスン賞は心理サスペンス、ホラーやダークファンタジーに与えられる小説賞。ダークファンタジーの傑作『ずっとお城で暮らしてる』等で著名なシャーリー・ジャクスンさんの功績を称える形で2008年に創設された。
伊藤計劃さんは2009年3月に若くして亡くなったが、その後長編『ハーモニー』が第30回日本SF大賞、第40回星雲賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞などを受賞したほか、彼の未完の作品を作家の円城塔さんが書き継ぐ形で2012年には長編『屍者の帝国』(第33回日本SF大賞・特別賞受賞作)を刊行するなど、その死後も残された作品によって日本のみならず海外までのSFシーンを牽引していることで評価され続けている。
今回、シャーリー・ジャクスン賞にノミネートされた「The Indifference Engine」は長編『虐殺器官』と世界観を共有する物語。作品形式はSFでありながらも、今なお現実で問題となっている少年兵問題や民族紛争などに深く切り込んだ内容となっている。
また、ノベル部門には、『リング』などで知られる日本人作家の鈴木光司さんによる『エッジ』もノミネートされていることもあり、日本の小説作品がどのように受け止められるのか、今後の動向に注目していきたい。
The Shirley Jackson Awards
/http://www.shirleyjacksonawards.org/nominees/
この記事を書いた人: よねむらともみ
[ニュース提供:/KAI-YOU.net]