これまで海外に紹介されることが少なかった日本SFだけに、ハイカソルによる出版で注目される作品も現れている。その代表は桜坂洋さんの『All You Need Is Kill』だろう。今年4月に『All You Need Is Kill』を基にした映画脚本がおよそ300万ドルでワーナーブラザーズに買い取られ、ハリウッドにて映画製作企画を進めることが明らかになっている。 日本のコンテンツと言えばアニメ、マンガ、ゲームと見られるなか、英訳されることでSF小説のレベルの高さとコンテンツとしての可能性に注目が集めることになった。電子書籍になることで、ハイカソルの作品が今後さらに多くの人の目にふれる機会も増えるだろう。日本SF小説の可能性も、またそれだけ広がる。