「キックハート」で起こったこと ファン支援はアニメ制作を変えるのか?湯浅政明監督、 I.G石川光久社長 インタビュー 後編 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「キックハート」で起こったこと ファン支援はアニメ制作を変えるのか?湯浅政明監督、 I.G石川光久社長 インタビュー 後編

■ 打たれても、打たれても元気なキャラクター 今の気分と合っている ■制作は少人数体制で ■ 『キックハート』の今後は? 映画もあり、テレビあり。まだ決めていない

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湯浅政明監督
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■制作は少人数体制で

AA
昨年、立川のトークの際には、実際の制作は4人ぐらいでされていると話されていました。

湯浅 
本当に少人数なんです。原画を描いているのもほぼ3人ですし、美術も1人でやっています。もちろんその後にはたくさんの動画や仕上げ、音響スタッフがいますが、10分ですし、普通とは変わった枠組みでやりたいなというのもあって、できるだけ少人数でやっています。
音楽のオオルタイチさんにも、アニメに音楽をつけるのは初めてだと思うんですけど、ちょっと音響監督っぽいこともやってもらったり。センスが統一された感じです。少人数のセンスが出た感じになるといいなと思っています。

今回アニメーターの三原三千夫さんの絵でまずやろうと。次にタイチさんの音楽をと考えた時に、それによって作品の味付けが変わってきた。
三原さんのあの濃い絵にタイチさんの明るくて能天気な音楽が加わると、やっぱり明るい方向へ入る。そうすると、何かテーマ的にもだんだん見えてきました。めげない、明るい、元気な男というのが主人公です。

AA
先ほど石川さんから、監督のもとには人が集まるとの話がありました。スタッフはどういうきっかけで集まっていったのですか?

湯浅
だんだんです。いくつか仕事をやるうちで、だんだんつながりで集まってきたという感じですね。

AA
海外の方も多いですね?日本の方だといつも隣にいるから一緒にやろうよというのはすごく分かるんです。

湯浅 
でも、そういう人がわりと身近にいた。隣にいたスタッフがたまたま外国人だったみたいな。
なかなか思ったような作品が作れない人が、この仲間だと自分が作りたい方向へ行けるかなと集まっているような感じです。
スタッフに英語ができる人もいたりとか、海外の会社でちょっと働くことがあったりしたせいで、いろいろな人が集まってきている。ちょっと違うセンスを持った海外の方とかもいるので、それは作品に幅が出る。面白い人がいたら内外にこだわらず、いろいろな人と仕事をやりたいなと思うんです。たまたまそれが海外の人が多いということなのかもしれないです。

AA
コミュニケーションにはあまり不自由さは感じないものなんですか。

湯浅 
言葉が通じないというのはありますけどね。でも結局その人の持っている個性があれば。人と能力です。人柄がいい人であればいいし。
まあ、僕自身の不自由さはありますね。英語ができればなとつくづく思います。

《animeanime》
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