石ノ森章太郎の生誕75周年となる1月25日、東京・新宿バルト9で石ノ森章太郎にちなんだイベント「009Night in WALD9」が開催された。イベントは石ノ森の代表作『サイボーグ009』にフォーカスしたものだ。同時に2012年10月27日公開し、ロングランを続けてきた映画『009 RE:CYBORG』の9大トークイベントのラストを飾るものだ。当日は『009 RE:CYBORGに加えて、1966年の劇場版『サイボーグ009』と1980年の劇場版『サイボーグ009 超銀河伝説』を上映した。さらにトークパートも設けられ、『009 RE:CYBORG』の神山健治監督、『サイボーグ009 完結編』の著者である小野寺丈さんが登壇した。2012年に新しいかたちで『サイボーグ009』を提示した二人が、作品への想いを語った。また、この日は新宿バルト9での『009 RE:CYBORG』の上映が最終ともなった。そうしたこともあり、多くのファンが劇場に訪れた。小野寺さんは『サイボーグ009 完結編』を書くことになってから14年が経過したことについて、「逃げられるなら逃げたかったし、他の人にお願いできるなら、お願いしたかった」と心情を吐露した。母親から電話があって「映画のポスターにあんたのことが書いてあるよ!」と言われて自分のことだと思ったという。書かれていたというのはキャッチコピー「終わらせなければ、始まらない」のことである。「このコピーのおかげで、火をつけられたし、2012年に完結させることができました」と感無量の小野寺さん。神山監督が「すみません」と謝ると場内から笑いが起きた。その神山監督は「制作中は、作品を作ることに夢中で、好きとか嫌いとかではなかった」と振り返った。また、子供の頃は能力やキャラクターの側面で見ていたが、自身の成長とともに内容を理解できるようになったという。「今、読み返しても古くない内容で、祖先のような作品。45年も前にこんな話を書いていた石ノ森先生は本当にすごい。今の方がもっと良さが分かるし、復刻版を読み返してますます好きになっている」と作品への情熱を語った。最後に2人は改めて本作への思いを述べた。小野寺さんは「14年間、本当にお待たせしました。完結編に携われて、そしてこんなにも沢山の方々に『サイボーグ009』が愛されていて、石ノ森章太郎は本当に幸せだと思う」と話した。神山監督は「3ヶ月、本当に早かった。出来上がるまでは本当に不安だったけれど、何度も観に来てくださっている沢山の方々に愛された作品だった。今日で(バルト9での)上映は終わるけれど、作品は生き続けているので、またの機会に観てほしい」と締めくくった。バルト9での上映は終わったが、これから上映が始まる地域もある。『009 RE:CYBORG』は今もなお加速し続けている。[真狩祐志]『009 RE:CYBORG』/http://009.ph9.jp/
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