ティ・ジョイは、新しい映画ビジネスへの挑戦で注目を集める存在だ。シネコンでライブイベントの重視、製作、配給への進出などが話題だ。11月に公開した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では、新宿バルト9での深夜0時スクリーンジャック、一斉上映で、本作のブームアップに一役買った。ティ・ジョイの映画ビジネスの挑戦は、アジア各国にも向けられている。同社は、2012年10月から香港のシネコンGH Whampoaに、独自のアンテナショップ「TOY BANG!」をオープンした。「TOY BANG!」は、アニメをはじめとする日本コンテンツの正規品グッズ、さらに日本のクールな工芸品などを販売する。映画とショップを連動させることで、日本のコンテンツ力を拡大する。ティ・ジョイの海外展開は、まずアジア各国で日本映画を上映することで注目された。自社の持つ興行ネットワークでアジア映画を配給、一方で、日本映画をアジアの興行ネットワークに乗せる。いわば上映プログラムの交換のかたちを取る。「TOY BANG!」がショップをオープンしたGH Whampoaは、そんな事業パートナーのひとつ香港のオレンジスカイ・ゴールデンハーベストグループが運営する。ティ・ジョイは、今回は第1店舗としており、今後香港の他のシネコン、さらに台湾、シンガポールのシネコンにも広げる計画だ。もともと映画館のショップでは、映画に関連した商品がよく売れることで知られている。近年、国内では堅調な興行に加えて、劇場でのグッズ売上げ大きなことからアニメ映画の配給、興行が人気だ。ティ・ジョイには、日本で成功したビジネスモデルを海外に広げる狙いがあるとみられる。とりわけ同社の海外公開はアニメが多いため、アニメグッズにチャンスが多いだろう。勿論、販売商品は上映作品だけに限らない。アンテナショップの目的は、不特定多数の人が訪れるシネコンで日本コンテンツの認知度を拡大することにある。さらに正規版のみを扱うことによる、正規品への信頼感育成もありそうだ。「TOY BANG!」のプロジェクトは、平成24年度クール・ジャパン戦略推進事業(海外支援プロジェクト)にも採択されている。そうした事業の方針が評価された。ティ・ジョイは、「TOY BANG!」のさらなる役割拡大を目指している。このほど同店で販売する商品の公募を開始した。商品を公募することで、店内のラインナップの充実を目指す。募集商品は、日本の映画・アニメにもとずいたキャラクター商品で、自身が権利を持つか、権利の許諾を得ている必要がある。また、応募は法人のみが可能で、海外でニーズがあり、かつ安定供給が可能であること、委託販売の対応が可能なことを条件とする。応募の締め切りは2013年1月15日、1月25日までに審査を行い、審査に通過した応募者に連絡をする。詳細はティ・ジョイの公募ページにて確認出来る。ティ・ジョイ/http://t-joy.net/公募ページ/http://t-joy.net/images/up/news/135591240520121219Release_toy_bang.pdfTOYBANG! FaceBookページ/http://www.facebook.com/toybang.japan
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