「百鬼夜行」がコンセプト 香港で日本のアニメ・マンガ・メディアアート紹介 メディア芸術祭海外展 | アニメ!アニメ!

「百鬼夜行」がコンセプト 香港で日本のアニメ・マンガ・メディアアート紹介 メディア芸術祭海外展

文化庁メディア芸術祭香港展2012が、12月8日より香港のArtisTreeほかで開催される。2013年1月6日までに約1か月間、企画展、上映会、さらにトークイベントやシンポジウム、ワークショップも予定する。

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日本のメディアアート、ゲーム、アニメーション、マンガなどを紹介する「文化庁メディア芸術祭香港展2012」が、12月8日より香港のArtisTreeほかで開催される。2013年1月6日までに約1か月間、企画展、上映会、さらにトークイベントやシンポジウム、ワークショップも予定する。
文化庁メディア芸術祭は、1997年にスタートしたアートの大型イベントである。それまでの文化振興の枠組みに括られなかったジャンルをカバーする。
毎年、アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の4つを設け、優秀作品を表彰する。また、これにあわせて展覧会やシンポジウム、コンファレンスも実施する大型イベントに成長している。

近年の大きな特徴は、グローバル化である。毎年公募する作品には、海外からの応募が急増し、受賞作、展示にもそうした国際化は反映されている。
もうひとつは、海外での日本のメディア芸術の紹介だ。海外のメディア芸術関連イベントで展示や上映を積極的に進め2012年の国際映画祭やゲームショウ、ポップカルチャーイベント20以上で作品紹介をしている。さらに2007年からは、毎年1ヵ国、テーマを決めて、大型イベントを開催する。2007年の上海以降、シンガポール、ウィーン、イスタンブール、ドルトムントが選ばれてきた。
国内には海外の作品を、海外には日本の作品を、メディア芸術祭は、新しい芸術分野の国境を超えたハブの役割を果たす。

その中で、2012年の海外展に選ばれたのが、香港というわけだ。今回は開催にあたり、「PARADE 日本のメディア芸術における見えない存在 百鬼夜行絵巻からIS Paradeまで」とタイトルした。日本特有の自然観や、見えない存在への意識が視覚化を軸に、メディア芸術の起源を辿り、その変遷を紹介する。
展覧会では24名のアーティストによる28作品を展示・上映する。
企画にあたっては、森美術館チーフ・キュレーターの片岡真実さんを起用した。ともするとバラバラとなりがちなメディア芸術という領域を文化史、美術論的な切り口で、うまく統合しているようだ。

こうした中でアニメーション、マンガも数多く取り上げられる。なかでも“アニメ”と呼ばれる商業アニメーションは出品も多く重要な役割を果たしている。
地岡公俊監督『墓場鬼太郎』、原恵一監督『河童のクゥと夏休み』、細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』『サマーウォーズ』、川崎博嗣監督『鬼神伝』、宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』、沖浦 啓之監督『ももへの手紙』などである。メディア芸術祭の受賞作が中心となっているなかで押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殼機動』、大友克洋監督『AKIRA』があるのは、香港という土地も影響していそうだ。
このほか植草航さんの『優しいマーチ』、マンガからは諸星大二郎さんの『栞と紙魚子』、しりあがり寿さんの『あの日からのマンガ』も展示・出品される。
文化庁メディア芸術祭香港展2012
(Japan Media Arts Festival in Hong Kong 2012)
(日本新媒體動漫藝術展2012香港)
/http://parade-jmaf.jp/

会期: 平成24年12月8日(土)~平成25年1月6日(日) 11:00~20:00
会場: ArtisTreeほか(中国・香港)
主催: 文化庁
後援: 在香港日本国総領事館、Leisure and Cultural Services Department(香港特別行政区政府)、Hong Kong Film Archive、日本貿易振興機構香港事務所、CREATE HONG KONG
協賛: Swire Properties Limited、Hong Kong Arts Centre、Shun Hing Group / Panasonic、無印良品

文化庁メディア芸術祭国内・海外展開
/http://jmaf-promote.jp/
《animeanime》
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