翻訳マンガのNO1に「闇の国々」 読者が選ぶ“ガイマン賞 2012”が決定 | アニメ!アニメ!

翻訳マンガのNO1に「闇の国々」 読者が選ぶ“ガイマン賞 2012”が決定

過去1年間に、国内で発刊された翻訳マンガのNO1を決めるガイマン賞 2012の結果が発表された。ガイマン賞に輝いたのは、ブノワ・ペータース作、フランソワ・スクイテン画の『闇の国々』だった。

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ガイマン賞 2012
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過去1年間に、国内で発刊された翻訳マンガのNO1を決めるガイマン賞 2012の結果が発表された。ランキングトップでガイマン賞に輝いたのは、ブノワ・ペータース作、フランソワ・スクイテン画の『闇の国々』だった。
本作は、現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群〈闇の国々〉を舞台に、奇妙な事件の数々が繰り広げられるフランスの作品で、世界的な傑作として知られる。本国では正編12巻、番外編12巻が出版されているが、日本では2011年に待望の翻訳出版がされたばかりだ。著者の二人が先日来日した際も話題を呼んだ。

2位となったのは、原書は米国DCコミックスで2003年に発刊された『スーパーマン:レッド・サン』である。スーパーマンの宇宙船が米国でなく、共産主義時代のソ連の集団農場に墜落していたらとのパラレルワールドでのスーパーマンのストーリーだ。コミック界の鬼才マーク・ミラーが、ソ連の英雄となったスーパーマンを描く異色作だ。
そして、3位には『ムチャチョ―ある少年の革命』が挙げられた。エマニュエル・ルパージュが、若き修道士の波乱万丈な運命を描く。芸術や愛、革命など重いテーマも魅力になっている。

「ガイマン」は、アメコミやバンドデシネなど海外で制作されたマンガ全般のことを定義している。ガイマン賞の目的は、翻訳マンガのランキングをつけることだけではない。まだまだ十分に知られていない海外マンガの魅力を伝えることだ。
海外マンガは日本マンガに比べてシンプルとの誤解も少なくないが、今回の上位3作品を見ても、その作品の奥深さを十分に感じられるだろう。
2012年のガイマン賞は、候補作品数は66作品、総投票数は179票と日本のマンガの賞に比べれば控えめだ。しかし、海外マンガの魅力が伝われば、こうした数は何年間か先には数倍、数十倍と広がっていくかもしれない。

ガイマン賞2012
/http://gaiman.jp/

1 闇の国々
ブノワ・ペータース/フランソワ・スクイテン
古永真一/原正人
小学館集英社プロダクション

2 スーパーマン:レッド・サン
マーク・ミラー/デイブ・ジョンソン/キリアン・プランケット
高木亮
小学館集英社プロダクション

3 ムチャチョ―ある少年の革命
エマニュエル・ルパージュ
大西愛子
飛鳥新社

4 WE3 ウィースリー
グラント・モリソン/フランク・クワイトリー
堺三保
小学館集英社プロダクション

5 ユーロマンガ vol.7
メビウス/アレハンドロ・ホドロフスキー/ロマン・ユゴー/アルチュール・ド・パンス
飛鳥新社









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