ベネッセコーポレーションの人気のキャラクターしまじろうが、誕生から25年で初めて劇場アニメとなる。映画『しまじろうと フフの だいぼうけん ~すくえ!七色の花~』の製作が決定、2013年3月15日にTOHOシネマズ 渋谷ほかで全国ロードショーとなる。しまじろうはベネッセのプレキッズ向け学習プログラム「こどもちゃれんじ」として誕生、25年間活躍している。1993年より『しましまとらのくまじろう』としてテレビアニメ化もされているが、劇場映画化は初となる。配給は東宝映像事業部、全国約100スクリーンでの上映を予定している。監督には、『663114』でベルリン映画祭ジェネレーション部門(子供映画部門)にて審査員特別賞を受賞した平林勇さんを起用した。映画はアニメパートが22分、実写パートが28分の全体で50分程度となる。実写部分はミュージカル仕立てとする。映画の舞台は、しまじろう達が住んでいる自然いっぱいのちゃれんじ島。しまじろう達は街の元気を取り戻すために冒険に出て、活躍する。上映にあたっては、途中に休憩時間も設け、通常より劇場を明るめにするなど小さな子供たちが映画を観る環境に配慮するのが特徴だ。「幼児が初めて映画館で見る映画・ファーストシネマ」をコンセプトにしている。子どもよりさらに小さい幼児(プレキッズ)のためのアニメ映画は、これまではあまり多くなかった。映画館に来るには親の手が必要となり、また、劇場にとっても客単価が低く、夕方以降の劇場稼働が出来ないなどビジネス的な物足りなさがあるからだ。しかし、近年、このプレキッズ向けの映画を見直す動きが強まっている。1989年以来毎年公開されている「アンパンマン」映画シリーズが、2012年に1990年以来の興行収入5億円を突破するなどマーケティング強化されている。2012年12月22日には、シリーズ初の長編映画となる『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』も公開される。また、『あらしのよるに 〜ひみつのともだち〜 シアターセレクション 〜』が、11月10日より公開される。これに『しまじろうと フフの だいぼうけん ~すくえ!七色の花~』も加わると、一気に幼児向けの劇場アニメが賑やかになる。こうした動きには、劇場スクリーンの供給が増えたことから、新たな劇場の活用を探る動きとも関係がありそうだ。たとえ単価が低くても、プレキッズ作品は午前中から昼にかけての稼働が弱い劇場運営を補完する。また、2005年に興収約19億円となった映画『あらしのよるに』の成功もある。さらに子どもたちに楽しんで貰うと同時に、小さな頃から映画館に馴染んでもらうとの長期的な戦略もあるだろう。映画『しまじろうと フフの だいぼうけん ~すくえ!七色の花~』2013年3月15日(金)よりTOHOシネマズ 渋谷ほか全国ロードショー配給: 東宝映像事業部 /http://kodomo.benesse.ne.jp/ap/movie/
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