10月4日から開幕した韓国の第17回釜山国際映画祭にて5日の晩、オープンシネマのトップバッターとして実写版『るろうに剣心』が上映された。『るろうに剣心』は『ハゲタカ』や『龍馬伝』などを撮った大友啓史さんが監督、主人公・緋村剣心を『仮面ライダー電王』や『BECK』などの佐藤健さんが演じている。マンガ家・和月伸宏さんが90年代に週刊少年ジャンプで連載し、アニメ化もされた本作が研ぎ澄まされた実写として帰ってきたことで話題となっている。目下、国内では8月25日からの公開で大ヒット中、公開6週で観客動員数が225万人、興行収入が28億円を超えている。海外上映が本格化する第一歩となるこの第17回釜山国際映画祭。『るろうに剣心』は、当映画祭において日本映画から「TheHollywoodReporter」誌が選ぶHotAsianTitles10本に唯一選出など、海外メディアからも前評判が高い。上映前に大友監督と佐藤さんが舞台挨拶に登壇すると、4000人のファンから大歓声があがった。佐藤さんは「こんばんは。佐藤健です。今日は来てくださって本当にありがとうございます」と韓国語で挨拶。大友監督は「釜山に来ることができて光栄です」と感謝を伝えた。佐藤さんは挨拶の最後にも再び韓国語で「映画を楽しんでください!」とファンの歓声に手を振って答えた。大友監督と佐藤さんは、そのまま本編も鑑賞した。上映後、佐藤さんは「どう感じてもらえるか不安が大きかったけど会場の反応がすごく良かった。言葉や文化の違う海外で“伝わる”というはすごく特別なこと。これだけ多くの方に温かく迎えられて、しかも一緒に鑑賞できて、上映後にジーンときちゃいました」と語った。大友監督も「笑ったり、どよめいたり、お客さんの反応が肌で感じることができた」と海外初上映に手応えを感じて満足そうだった。[真狩祐志]『るろうに剣心』全国大ヒット上映中/http://www.rurouni-kenshin.jp
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