みうらじゅん氏、東村アキコ氏、山田章博氏 京都精華大マンガ学部の客員教授就任 | アニメ!アニメ!

みうらじゅん氏、東村アキコ氏、山田章博氏 京都精華大マンガ学部の客員教授就任

京都精華大学は、2013年4月からのマンガ学科改編に合わせ講師陣を大幅に強化する。マンガ家、イラストレーターのみうらじゅんさん、マンガ家の東村アキコさん、イラストレーター山田章博さんの三氏を、新たに客員教授として迎える

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京都精華大学は、2013年4月からのマンガ学科改編に合わせ講師陣を大幅に強化する。7月11日、マンガ家、イラストレーターのみうらじゅんさん、マンガ家の東村アキコさん、イラストレーター山田章博さんの三氏を、新たに客員教授として迎えることを発表した。

京都精華大学は、2006年に日本で初めてマンガ学部を設立した大学として知られている。大学院においても、2010年にマンガ研究科(修士課程)、2012年4月には大学院マンガ研究科(博士後期課程)を開設し、マンガ全般の教育に積極的に取り組んできた。
客員教授としては、すでに、アニメ監督の富野由悠季さん・りんたろうさん、評論家の中野晴行さん・呉智英さん、マンガ家の村上もとかさん・業田良家さんらが籍を置いている。

大学では、さらに、クリエイターの育成を目標に掲げ、2013年4月には「ギャグマンガ」と「キャラクターデザイン」を学ぶコースを新設する、従来の「カートゥーン」「ストーリーマンガ」「マンガプロデュース」「アニメーション」の4コースとの共通実技科目も充実させ、マンガを中心としたコンテンツを生み出す人材を育てていく。
今回の客員教授の招聘も、こうした目的に沿ったもので、さまざまなジャンルで活躍する三氏によって、多彩なマンガの表現領域への道を切り開いてもらうのが狙いだ。

みうらじゅんさんは、武蔵野美術大学在学中にマンガ家としてデビュー。以後、イラストレーター、小説家、ミュージシャン等、ジャンルにとらわれずに才能を発揮、「マイブーム」「ゆるキャラ」などの流行語を生み出した。代表作の「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」は映画化もされている。
東村アキコさんは、1999年デビュー。育児マンガ「ママはテンパリスト」、第34回講談社漫画賞を受賞し、TVアニメ化もされた「海月姫」、現在TVドラマが放送中の「主に泣いてます」など、数々のヒット作で有名である。
山田章博さんは、1981年デビュー。「BEAST of EAST」「ロードス島戦記 ファリスの聖女』などのマンガ作品のほか、この夏より新潮文庫でシリーズが再開した小野不由美さんの「十二国記」シリーズの挿絵や、TVアニメ「ラーゼフォン」のキャラクターデザインなど、幅広く活躍している。

大学によると、みうらさんは、年2回程度の特別講義を担当する予定。その多彩な活動歴に合わせ、マンガ学科以外の生徒も受講できる形式になるという。東村さんも同じく年2回程度の特別講義の担当するほか、ワークショップ形式での授業も想定している。山田さんは、月1回をめどに、生徒への作画指導のほか、多岐に渡るコンテンツ業界での経験等を講義する予定である。

みうらじゅんさんのコメント「人と同じようなことをする時期が過ぎると、人と違ったことを考えなきゃダメだって思う時期がやって来ます。ほとんどやり尽くされてるような気がしますが、隙間は必ずどこかにあるもんです。今から見つける癖をつけておく。それが私の授業です。」

東村アキコさんのコメント「今の日本に「笑い」は絶対必要です。漫画はいつの時代も日本中の子供達に、そしていい大人達にもたくさんの笑いを与え続けてきました。ギャグマンガとは、読んだ人を笑わせようと思って描くのではなく、まず自分が楽しんで描くことが一番大事です。楽しんで描くためにはどうすればいいのか、それを私が学生の皆さんに教えられたらいいなと思っています。テクニックにとらわれず、プロになりたいという夢にがんじがらめにならないよう、自由な発想で漫画を描ける未来のギャグマンガ家を精華大学から輩出していけるよう頑張ります。」

山田章博さんのコメント「あらゆるキャラクターの造形について、僕が経験した考える道筋と、手で表現する方法をお伝えしたいと思います。いかなる架空世界の住人も、現実と完全に無縁ではあり得ません。まず僕達の生きている世界から始めましょう。」
[多摩永遠]


京都精華大学マンガ学部
/http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/
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