「オリジナル作品で食べていけるか?」 アニメフェアでクリエイタートーク | アニメ!アニメ!

「オリジナル作品で食べていけるか?」 アニメフェアでクリエイタートーク

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3月25日、東京国際アニメフェア2012のクリエイターズワールドにてクリエイタートークショー「オリジナル作品で食べていけるのか?」が開催された。パネラーは青木純さん、アオキタクトさん、大山慶さん、新海岳人さんといった個人クリエイターである。
青木さんは足立区の「アダチン」でオリジナル作品を実現している。アニメーションだけでなくキャラクター展開も含めての活動が注目されている。アオキさんは自身が企画した長編『アジール・セッション』の監督経験も持つ。
大山さんは『HAND SOAP』を愛知芸術文化センター、『放課後』を文化庁のメディア芸術クリエイター育成支援で制作している。新海さんは『秘密結社 鷹の爪』などのDLEがプロデュースする東海テレビの『かよえ!チュー学』の監督などで活躍する。同じ個人クリエイター系であっても、個々の立場が様々であることから、様々な示唆に富んだトークが展開された。

個人クリエイターで、「オリジナルで食べていく」というテーマであると、誰もがまず頭に浮かぶのがDVDの販売といった話だ。しかし、トークでは基本的に、DVDの話はされなかった。その理由は、スタジオなどの他の分野の活動があるからだ。
アオキさんは『ロボと少女(仮)』、大山さんは自主レーベル「CALF」でDVDも販売している。しかし、アオキさんは『ロボと少女(仮)』のプロデューサーに関心が向いており、また、「CALF」はスタジオ機能を持ち、そこでの受注制作を開始している。DVDを売る話よりも、それ以外のどこから資金を得て制作に充てるのかが焦点になっていた。
例えば海外で評価が高くとも、こうした受注が仕事の中心となるためだ。実際に名の知られた作家が制作に携わった作品は、クレジットされずにテレビで放送もされていることもある。受注という仕事も無視出来ない。

アニメーションの話がされる場合、長編映画と1話30分のテレビシリーズが前提となっていることが多い。それと関連して短編のクリエイターに質問する際に、将来的には長編をということが「成功物語」の方向になりがちだ。
しかし、経済状況が変化したことや、企画が通りにくいこと、さらにアプリでのヒットが生まれていることを考えれば、必ずしも長編の制作を続けることがベストではない。青木さんは、壇上で一度は長編を制作してみたいと言ったが、それが最終目的とは限らない。こうした新たな流れも、今後のアニメーションを考える際には重要だ。

今回のトークイベントは、無難なテーマでなく、アニメーション制作の本質に迫るという点で意味があった。企画を手掛けた真狩祐志さんは、こうしたトークイベントをさらに発展させたいとする。
その際にはより多角的に考えるため二次創作で活躍するクリエイターも交えてみたいと今後の展望を述べた。
《animeanime》
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