宝島ワンダーネットは第5回デジタル・コミック大賞の作品募集を開始した。応募資格はプロ・アマを問わない。締切は9月30日。 このデジタル・コミック大賞は世界で活躍できるデジタルクリエイターの発掘、デジタルコンテンツに相応しい作品を紹介してゆくアワードとして2009年に創設された。 各部門のなかにはアニメ部門もあり、これまでもアニメーション作品の受賞があった。前回は大賞に小笠原史さんの『エンゼルフィッシュの日』、優秀賞に晴山綾香さんの『おもいでんしゃ』などとアニメーション作品が計4作品あった。 前回からはインタラクティヴ部門も新設されている。スマートフォンなど新しい電子メディアの登場により、コミック、アニメ、ゲームといった個別のジャンルのみならず、それらを複合させた斬新なコンテンツの登場が求められている。 前回優秀賞を受賞した『来風館で会いましょう(平成版)』の水野歌さんは、第20回CGアニメコンテストで『世界一の花火』(Fruit Lab.名義)が入選や東京コンテンツマーケット2010への出展などの経歴を持つ。 今回の最終審査員は明治大学国際学部准教授の森川嘉一郎氏だ。森川氏は代表して明治大学で東京国際マンガ図書館の準備を進めている。森川氏は第5回デジタル・コミック大賞の開催に際して「PCで動画を見たり、ケータイで小説を読んだりといった行為は、すでに日常化しています。見知らぬ人々とコメントを介して体験を共有し、盛り上がるという、新しい鑑賞スタイルも発達してきました。しかし、そのようなインフラや鑑賞スタイルに即した、新しい表現がマンガやアニメ、ゲームに現れたのかというと、紙媒体やテレビで展開されてきたものから大きく踏み出し得たものは、まだほとんどありません。しかし遅かれ早かれ誰かが可能性を追求し、途を切り開いてゆくはず。そのようなパイオニアになろうとする方の作品を望みます」とコメントしている。【真狩祐志】デジタル・コミック大賞 /http://mcomic.jp/宝島ワンダーネット /http://www.twn.ne.jp/当サイトの関連記事/大賞賞金100万円 第4回デジタル・コミック大賞開催/第4回デジコミ大賞受賞作決定 大賞などアニメ作品が充実
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