第4回デジコミ大賞受賞作決定 大賞などアニメ作品が充実 | アニメ!アニメ!

第4回デジコミ大賞受賞作決定 大賞などアニメ作品が充実

宝島ワンダーネットが主催するデジタルマンガとアニメのデジタル・コミック大賞が、第4回の受賞7作品を発表した。大賞は小笠原史さん

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 宝島ワンダーネットが主催するデジタルマンガとアニメのデジタル・コミック大賞が、第4回の受賞7作品を発表した。大賞は小笠原史さんがフルCGアニメーションで文明崩壊後の地球を描いた『エンゼルフィッシュの日』が選ばれた。
 デジタル・コミック大賞は、デジタルコンテンツで活躍出来る人材の発掘を目的に2007年にスタート。大賞100万円、優秀賞各20万円という高額の賞金も話題の新人賞である。

 『エンゼルフィッシュの日』は、CGアニメーションを利用した30分にも及ぶ大作である。選評によれば、作中のユニークな鳥獣のキャラクター造形や荒廃化した未来都市内外部のディテールも素晴らしいとされた。その力量に多くの審査員の支持が集まったとしている。
 優秀賞は2作品、アニメ部門から晴山綾香さんの『おもいでしゃ』、インタラクティブ部門から『来風館であいましょう(平成版)』となった。2Dで日常と非日常を『おもいでしゃ』を描き、その結末も含めて実力の高さが評価された。
 一方、『来風館であいましょう(平成版)』は、ビジュアルノベルとしての応募である。今回はインタラクティブ部門の最高位である。そのフォーマットゆえ、通常は応募出来る新人コンテストが少ない分野である。デジタル・コミック大賞ならではの受賞作とも言えそうだ。
 このほか審査員奨励賞として、アニメ部門2作品、インタラクティブ部門とコミック部門から1作品ずつが選ばれている。多彩な分野からの応募作品で、4回目を迎えたデジタル・コミック大賞の特徴がより明確になって来た。

 そうした一方で、今回はアニメ作品の活躍が目立った。最終選考まで進んだのは12編、このうち半数の6作品がアニメ、コミック部門4作品、インタラクティブ部門2作品である。さらに大賞を含む受賞作でも過半数の4つがアニメとなった。
 これはデジタル・コミック大賞の個性であると同時に、個人作家によるデジタルアニメ制作が依然活発であることを示していそうだ。そうした作品を取り上げる本賞の役割も益々大きくなりそうだ。

デジタル・コミック大賞 公式サイト
/http://mcomic.jp/

第4回受賞作品

大賞 
『エンゼルフィッシュの日』 (アニメ部門) 小笠原史

優秀賞 
■ 『おもいでんしゃ』 (アニメ部門) 晴山綾香
■ 『来風館であいましょう(平成版)』 (インタラクティヴ部門) 水野歌

審査員奨励賞 4作品
■ 『味鳥』(SPICE BIRDS) (アニメ部門) スズキケンスケ
■ 『ぎんのきのこ』 (アニメ部門) タケシウチウミ
■ 『赤坂クミコの上海物語2010』 (インタラクティヴ部門) 筑濱 カズコ
■ 『葵ノ朏(あおいのみかづき)』  (コミック部門) 岩崎有希子
《animeanime》
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