メディア芸術100選 アニメ1位はエヴァンゲリオン(9/30) | アニメ!アニメ!

メディア芸術100選 アニメ1位はエヴァンゲリオン(9/30)

 文化庁メディア芸術祭がこの夏インターネットを通じて一般投票を募集していた日本を代表するメディア芸術100選の100作品(各部門25作品)が決定した。  この企画は文化庁メディア芸術祭10周年記念イベントで、アート部門とエンタテイメント部門、アニメーション部門

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 文化庁メディア芸術祭がこの夏インターネットを通じて一般投票を募集していた日本を代表するメディア芸術100選の100作品(各部門25作品)が決定した。
 この企画は文化庁メディア芸術祭10周年記念イベントで、アート部門とエンタテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の4つから日本を代表するメディア芸術を選ぶもの。Webアンケートとメディア芸術の専門家の投票で各部門別に選出される。投票数はおよそ33,800名、延べ得票数では20万9000票を超えた。

 メディア芸術100選の公式サイトでは各部門別に選出された25作品の紹介以外に、アンケート得票上位1位から50位、さらに年代別の結果も公表されている。
 これらの作品は2007年1月21日から国立新美術館で開催される「メディア芸術祭10周年企画展」でも紹介される。

 アニメ分野では90年代に社会的現象を巻き起こした『エヴァンゲリオン』が得票数1位になったほか、2位に『風の谷のナウシカ』、3位『天空の城ラピュタ』、4位『機動戦士ガンダム』、5位は『ルパン3世カリオストロの城』であった。上位5作品のうち3つが宮崎駿監督の作品である。
 実際、100選に選ばれた25作品のうち7作品が宮崎氏によるものと実に1/4以上を占め、宮崎人気の高さが際立っている。
 さらに100選には富野由悠季監督のガンダムシリーズから『機動戦士ガンダム』、『機動戦士Zガンダム』、『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』から3本、押井守監督では『攻殻機動隊』と『機動警察パトレイバーthe Movie 2』、さらに大友克洋監督の『AKIRA』が含まれている。
 80年代から活躍するこの4人でラインナップされた作品のほぼ半分が占めることになる巨匠の強さを感じさせる。

 また、映画とテレビの2つの『鋼の錬金術師』や『涼宮ハルヒの憂鬱』、『蟲師』などの近年の作品は、現在最も旬で人気を集めている作品である。2006年という時代の空気を代表する作品と考えてよさそうだ。
 近年の作品でもなく国民的作品とも趣の異なる『かみちゅ!』や『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶオトナ帝国の逆襲』は、その作品のクオリティーの高さが広く共感を呼んだと言えそうだ。
 作品リストになかったが自由解答欄での得票の多かった、上位作品『涼宮ハルヒの憂鬱』、『COWBOY BEBOP』、『十二国記』、『プラネテス』も注目である。

 また、アニメとプラモデルで選ばれ『ガンダム』やアニメと漫画で選ばれている『鋼の錬金術師』、『AKIRA』、『ドラゴンボール』などの作品もある。メディア芸術100選のなかにも、日本のメディアの特徴であるメディアミックスの現状が伺える。

 マンガ分野の1位は『スラムダンク』、2位は『ジョジョの奇妙な冒険』、3位『ドラゴンボール』と少年ジャンプ掲載マンガが圧倒的な強さを発揮した。
 25作品には、手塚治虫の『火の鳥』や近年のヒット作『DEATH NOTE』、国民的なアニメ『ドラえもん』や『ドラゴンボール』さらに『MONSTER』や『寄生獣』などの実力派の作品までバランスのとれた選出となっている。

 一方、エンタテイメント部門には、その間口広さからCMからゲーム機器、ゲームタイトル、玩具まで様々な作品が選ばれた。1位はflashアニメーションの『やわらか戦車』。アニメーション部門でなく、エンタテイメント部門の選出であることが面白い。
 しかし、やはり目立つのは一般的に知名度も人気も高いコンピュターゲーム関連である。ゲーム機器は『ファミリーコンピュター』から『プレイステーション2』までの5つが選ばれている。ゲームソフトでは、『ドラゴンクエスト』の3タイトルを筆頭に『スペースインベーダー』から『ポケモン』、『ファイナルファンタジー』までおよそ9作品がピックアップされている。
 そのほか最近運営会社の上場で大きな話題を呼んだmixiや人気玩具の『ミニ四駆』なども含まれている。

アニメーション分野の100選 25作品
『AKIRA』/『カードキャプターさくら』/『風の谷のナウシカ』/『かみちゅ!』/『機動警察パトレイバーthe Movie 2』/『機動戦士ガンダム』/『機動戦士Zガンダム』/『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』/『銀河英雄伝説』/『紅の豚』/『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』/『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』/『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』/『新世紀エヴァンゲリオン』/『涼宮ハルヒの憂鬱』/『千と千尋神隠し』/『天空の城ラピュタ』/『となりのトトロ』/『ドラえもん』/『ドラゴンボールシリーズ』/『鋼の錬金術師』/『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』/『蟲師』/『もののけ姫』/『ルパン3世カリオストの城』

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