東京国際アニメ祭 秋 開催 新しい国際見本市を目指す | アニメ!アニメ!

東京国際アニメ祭 秋 開催 新しい国際見本市を目指す

10月22日、23日、東京・秋葉原 UDXにて、日本アニメを海外に発信する新イベント東京国際アニメ祭 秋が開催された。

イベント・レポート
 10月22日、23日、東京・秋葉原 UDXにて、日本アニメを海外に発信する新イベント東京国際アニメ祭 秋が開催された。イベントは秋に行われるコンテンツ分野の統合イベント JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)でアニメ領域をカバーするビジネス見本市との位置づけである。
 初開催となった今年は、初日をビジネス目的に絞ったビジネスデー、二日目をファンに向けたパブリックデーとした。また、企業・団体による出展スペースとシンポジウム・ステージイベントのふたつを軸に構成している。

 出展スペースでは20企業・団体が、最新のアニメおよそ30作品を紹介した。会場には海外からのバイヤーの姿も見られ、国外からも関心を集めている様子も窺えた。翌週月曜日10月25日から六本木ヒルズにて、映画・テレビ番組などの国際見本市TIFFCOMが行われることもあり、これに合わせて来日、東京国際アニメ祭にも訪れたバイヤーがいたようだ。また出展でも日本だけでなく中国、韓国からのブースもあり、小規模ながらも国際色が表れていた。
 シンポジウムではジャーナリストの佐々木俊尚さんが「動画のメディア空間はどう変わるか」と題した基調講演を行った。主催者企画では日本動画協会理事長でぴえろ代表取締役である布川郁司氏が特別講演「日本のアニメーション産業の現状と未来」にて、最新のアニメ産業の状況を報告した。シンポジウムはこれらを含めて10余り、海外事情や最新のテクノロジー、キャラクターなどをテーマにした。
 さらにパブリックデーにはファン向けのステージイベント、ラジオ番組の公開録音、映画上映などが行われた。会場を訪れたアニメファンから人気を集めた。開催規模は必ずしも大きくなかったが、全体のバランスに配慮したもので、今後の飛躍を期待させるものとなった。

 アニメ分野の国際見本市は、毎年3月に東京国際アニメフェアが開催されている。今年で9年目を迎える大規模なもので、海外の関係者にもよく知られた存在だ。そうした中での新たなイベントは、東京国際アニメフェアを補完するイベントとして位置づけられている。実際に、運営にはアニメフェアと同様に日本動画協会が携わる。
 東京国際アニメフェアが春から夏の新作アニメの紹介が中心となるため、東京国際アニメ祭では秋から冬の最新作を紹介するという目的を持っている。最新作の情報を常に欲している海外バイヤーのニーズにも合ったものだ。また、海外のバイヤーにはアニメだけでなく実写作品を扱う会社も多く、また実写番組を中心とする会社がアニメ作品を買うケースも少なくない。開催時期をTIFFCOMと連動させることは、双方のイベントにとって利益が大きい。

 一方で、今後の課題も見られた。作品紹介の各ブースはスペースが狭いこともあり、ポスターとちらし、映像紹介以外余裕がなく、ミーティングスペースはほとんど設けられない状況であった。ブース以外でも、会場内にミーティングスペースがないため、仮に打ち合わせしようとすれば立ち話か会場の外に行くしかない。
 このためブースの中には展示だけで担当者がいないものも見られた。取引の場としての機能を発揮するには十分な環境を提供出来ていなかった。
 また、開催準備期間が短いこともあり、イベントの告知が十分出来ておらず、業界内でも認知度が不足していた。イベントの目的である海外への告知も、あまりされていないように見られた。第1回目ということでやむを得ない点もあるが、2011年にも引き続き開催する場合は、さらなる認知度とビジネス環境の向上が必要となりそうだ。 

東京国際アニメ祭 2010秋 /http://tiaf.jp/

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《animeanime》
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