2007年初頭にテレビ放映されたテレビアニメシリーズ『月面兎兵器ミーナ』が、2010年11月に新たなかたちで蘇える。パチスロ機開発・製造・販売のスパイキーとアリストクラートテクノロジーズが10月7日に記者会見を行い「パチスロ 月面兎兵器ミーナ」発表した。 この記者会見はスパイキーが、オーストラリアに本社を持つアリストクラートテクノロジーズのグループ入りしたことの紹介も兼ねるものである。「パチスロ 月面兎兵器ミーナ」は、新生スパイキーの開発商品第1弾として両社の期待を背負う。11月中旬から全国のホールにて順次導入されるという。 『月面兎兵器ミーナ』は、2005年にテレビ放映されたドラマ『電車男』の劇中で初登場、その後は番組からスピンオフするかたちで2007年にテレビアニメ化された。ドラマ内の作品に続きGONZOがアニメ制作をするなどで注目を浴びた。作品は女子高生でありながら、テレビのスポーツ番組のアナウンサーでもある佃美奈が、ラビットフォースの月城ミーナとなって犯罪宇宙人の逮捕に奮戦するというものだ。okamaさんのキャラクター原案による美少女たちも人気を集めた。 パチスロ機には、こうした作品の世界観やストーリーが盛り込まれる。キャラクターのキャストにはテレビと同じ声優を起用、液晶にはテレビでの数々の名場面も登場する。さらに今回パチスロだけのオリジナル曲が2曲登場するとしている。 テレビ放映終了後、3年以上経ってのパチスロ展開はやや驚きだが、アリストクラートテクノロジーズの 代表取締役社長吉松俊男氏の挨拶ではそうした理由も説明された。吉松氏によれば、パチスロ業界は厳しい時代を迎えており、スパイキーのグループ化のような提携、合併が増え再編が起きているという。 こうしたなかでは安心感を持たれ、信頼感のあるキャラクターを提供出来なければホールに導入して貰えない、また液晶での演出の重要性が増している。さらにいろいろなタイトルが出るなかでニッチな市場もあるのではないかとし、その結果『月面兎兵器ミーナ』に白羽の矢が当たったようだ。吉松氏はまた、ミーナのストーリー性にも期待していると語った。 また、この日、記者会見では、インタビューに答えた月城ミーナの等身大キャラクターも注目された。一見は、キャラクターパネル用にしか見えないが、実はそのパネルに映像が組み合わせられ、豊かな表情と共に手を動かすなどの演出が行われている。こちらの映像もGONZOが手掛けた。新しいエンタテイメント技術として今後も注目されそうだ。「パチスロ 月面兎兵器ミーナ」/http://www.spiky.co.jp/slot/mina/ (c)ラビットフォース (c)Spiky