1983年にテレビ放映がスタートした『装甲騎兵ボトムズ』は、テレビ放映終了から今年で26年を迎える。その間に『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』など、数々のシリ-ズ作品を生み出してきた。ボトムズシリーズのファンによる根強い支持によるものだ。 こうしたなか2010年に、また新なボトムズが誕生する。3月26日にBlu-ray Disc(BD)、DVD第1巻が発売された『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』である。新しいといっても、実は今回のシリーズ最大の見所は原点回帰となっている。主人公キリコとココナ、バニラ、ゴウトなどテレビシリーズの仲間たちが再び登場し、新たな物語が展開する。 この最新のボトムズを高橋良輔監督はじめとする豪華ゲストが語るスペシャルイベント「装甲騎兵ボトムズ 幻影篇」200 インチスクリーン“大”上映会」が、3月28日東京ビッグサイトで行われた東京国際アニメフェア2010のバンダイナムコグループステージで行われた。 ステージに登場したのは、高橋良輔監督のほか、ココナ役の川浪葉子さん、バニラ役の千葉繁さん、そしてキャラクターデザインの塩山紀生さん、塚田廷式プロデューサーとテレビ放映から変わらぬスタッフ、キャスト陣である。 川浪葉子さんは「こういう感覚は何十年ぶりです」と久々のボトムズのイベントに懐かしさを感じていたが、アフレコでは「いきなり30年前に戻りました」と長年のチームならではの演技が出来た様子だ。 また、千葉さんも「基本的には演技は変わらない。キャラクターを見れば声は出る」と話す。それでも「老眼になったからなかなか画面が見れない」と時間の経過をジョークとし、会場の笑いを誘った。 高橋監督は今回の作品を「懐かしい面々が活躍するシリーズ」と紹介する。「これまでのボトムズはキリコに片寄っていた。ボトムズは戦争だけでない」と、仲間たちとの触れ合いがたっぷり描いた様子だ。 そして、本編1巻、2巻には、キリコは登場しないとの驚きの事実も明かされた。しかし、トークの後に200 インチスクリーン特別上映された本編第1話では、確かにキリコは画面に登場しないが、実際には物語全体がキリコを中心に展開していることが分かる。80年代のテレビシリーズでは、キリコの存在が謎として中核をなしていたが、今回はキリコの不在が謎として提示されている。物語はキリコとその仲間が軸となって行くようだ。 さらに監督は「前半は懐かしさが中心に描かれているが、後半はまた違った雰囲気で展開する。今後のボトムズの指針となるような作品」とシリーズのさらなる展開を期待させる発言も。そして、塩山紀生さんも「(キリコが登場する)後半部で思いきりキリコを描いた」と今後発売される幻影篇2巻以降を期待させる発言だ。 幻影篇はこの後、4月23日に第2巻、6月25日に第3巻を発売、全6巻を予定する。その物語は観てのお楽しみとなるが、懐かしさと新しさ、いつの時代にも変わらないボトムズの魅力の詰まった作品となりそうだ。ボトムズWeb /http://www.votoms.net/『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』 /http://www.votoms.net/gen-ei/「装甲騎兵ボトムズ 幻影篇」Blu-ray・DVD 第1巻発売中Blu-ray・DVD 第2巻:4月23日発売 Blu-ray: 6090円(税込) DVD:3990円(税込)UMDビデオ: 第1巻、第2巻 5月28日発売 各:1995円(税込)発売元: バンダイビジュアル(C)サンライズ「装甲騎兵ボトムズ 幻影篇」200 インチスクリーン“大”上映会3月28日(日)東京国際アニメフェア2010 バンダイナムコグループブース出演者: 川浪葉子(ココナ・バートラー役)千葉繁(バニラ・バートラー役)高橋良輔(原作・監督)塩山紀生(キャラクターデザイン)塚田廷式(プロデューサー)