劇場アニメが比較的小規模な公開からヒットを生みだすのは、ここ数年の映画興行の特徴だ。昨年も『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』や『劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』などのヒットがあり、今年に入っても『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』、『Fate/stay night UMLIMITED BLADE WORKS』、『涼宮ハルヒの消失』などが同じパターンでのヒットを生みだしている。 『イヴの時間 劇場版』の好調は作品の人気とクオリティーの高さを示めすと同時に、こうした傾向が様々なタイプの作品に及んでいることも示している。
池袋テアトルダイヤは、2009年8月22日にこれまでひとつの劇場だったものを2分割するふたつの劇場にリニューアルされた。分割後は劇場アニメの上映にも力を入れている。これまで『劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後)』、『センコロール』、『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』、『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』などの作品が上映されている。 今回はそうしたアニメ重視の路線が、結果となって表れた。映画のヒットを受けて拡大公開にも期待がかかる。