IT関連事業を手掛けるTLホールディングス(ターボリナックス・グループ)は、中国ビジネス進出サポート事業のCJ-LINXを通じて中国での日本アニメ、マンガコンテンツの携帯向け配信事業に進出する。 この事業は日本のコンテンツを中国語に翻訳し、新たに設立する携帯向けサービス「CJ-LINXチャンネル」を利用する。配信は有料で月額5元から20元(75円~300円)程度、10月から中国湖北省でスタートするとしている。 ビジネスはCJ-LINXに、中国向けのEC事業をポインテージが協業する。CJ-LINXは、チャイナテレコの電子決済サービス「電話財布プロジェクト」と協業し、中国でのコンテンツ配信と決済、マーケティングを行なう。 一方、ポインテージは、配信用のコンテンツ確保と中国語化を担当する。今回はアニメやマンガの作品については明らかにされていないが、ポインテージは既に版権などの問題をクリア済のタイトルを300以上確保しているとする。 配信には、日本のセルシスが開発した電子書籍ビューアBookSurfingを利用する。それぞれのコンテンツ向けに最適化し、ストリーミング配信を行なう。 CJ-LINXチャンネルの展開は、10月のスタート時は中国湖北省でのサービスとなる。チャイナテレコムの携帯ユーザー限定での提供となる。その後は、配信タイトルを定期的に拡充し、サービスの提供地域の拡大を目指す。同社では新サービスで、10万ユーザーの獲得を目指す。 よく知られるように、中国ではアニメのテレビ放送、劇場公開、そしてマンガ出版には様々な規制があり、なかなか望む通りの事業展開は難しい。一方で、モバイルやネット事業は、比較的規制の緩い分野となっている。今回は、そうしたモバイルのビジネス的な長所を利用したサービスとなる。 一方で、ビジネスを成功させるには、ユーザーにアピールする有力コンテンツの確保が最重要課題となる。ネットを通じて、日本のマンガ、アニメの情報は直ちに伝わり、違法コンテンツの利用も少なくないのが現状である。 中国のユーザーがお金を払って見たくなるコンテンツがどの程度用意出来るかが、この事業の鍵である。 CJ-LINX /http://www.cj-linx.com/ TLホールディングス /http://www.tl-holdings.com/ ポインテージ /http://www.pointage.ne.jp /
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