1月11日、米国・カリフォルニア州のビバリーヒルトンホテルで行なわれた第66回ゴールデングローブ賞授賞式で、最優秀アニメーション賞の受賞作品に『WALL・E/ウォーリー』が決定した。 『ウォーリー』は、ディズニー/ピクサーが製作したフル3DCGの大作アニメーション、未来の地球と宇宙を舞台に繰り広がる孤独なロボットウォーリーの物語である。そのアニメーション表現だけでなく、物語の面白さが高く評価されている。 今回、ゴールデングローブ賞には、3つのアニメーションノミネートされている。ひとつは『ウォーリー』と同じウォルト・ディズニーの作品『Bolt』である。『ウォーリー』がピクサースタジオで制作されたのに対して、『Bolt』は従来のディズニースタジオが制作している。 もう一つは、ドリームワークス製作の2008年のヒット映画『カンフー・パンダ』だ。いずれも有力作品であったが、2008年の賞レースで圧倒的な強さを発揮する『ウォーリー』が順当に受賞した。 今回は他部門で別のアニメーション映画の受賞もあった。最優秀外国語映画賞でのイスラエル映画『バシールとワルツを』である。こちらも2008年の映画賞で、様々な受賞を重ねている。 作品賞、アニメーション賞、ドキュメンタリー賞、外国語映画賞と多様な分野にまたがる同作品の独特の位置がそこには表れている。 また、劇場映画部門の助演男優賞には『ダークナイト』で怪演技を見せながら、今年1月に映画公開を見ることなく世を去ったヒース・レジャーさんが選ばれた。『ダークナイト』はバットマンシリーズの最新作だが、これまでの作品にない深い社会批評性が話題になった。ヒース・レジャーさんは、そうした映画を敵役ジョーカーを演じることで支えた。 ゴールデングローブ賞はハリウッド外国人記者協会が、前年に公開された劇場映画、テレビ映画から優れた作品や才能を表彰するものである。 数ある米国の映画賞のなかでも、アカデミー賞と並んで最も注目されるもののひとつである。今後発表されるアカデミー賞の行方にも影響を与えるとみられる。ゴールデングローブ賞 公式サイト /http://www.goldenglobes.org/goldenglobeawards/『WALL・E/ウォーリー』 公式サイト /http://www.disney.co.jp/movies/wall-e/
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