押井守総監修 ブレイド・アクション「斬~kill~」舞台挨拶 | アニメ!アニメ!

押井守総監修 ブレイド・アクション「斬~kill~」舞台挨拶

イベント・レポート

 12月6日から、東京・渋谷シネクイントにて、これまで観たこともないチャンバラ映画がレイトショー公開された。チャンバラ映画といえども時代劇ではなく、ブレイド・アクションと名づけられた新感覚の作品4本から構成される。押井守監督と3人の若手深作健太監督、辻本貴則監督、田原実監督によるオムニバス映画である。
 作品は押井守監督が4本のうち1本『ASSAULT GIRL 2』を監督するだけでなく、総監修も務める。今年10月には、第21回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門に公式出品され注目を浴びた。

       kiru3.JPG

 12月6日に、この四監督に藤田陽子さん、森田彩華さんも加わった豪華な舞台挨拶が行われた。まず挨拶にたったのは『キリコ』主演の森田彩華さん。
 アクションは出来ないのに、アクションが出来るという話になっていて、集中して練習したと話した。辻本監督は「最初見たときはやばいと思った」というが、自主練をする位頑張ってくれたと、映画からは分からない裏話を紹介した。

 田原実監督は、『妖刀射程』がデビュー初監督作品。スタッフと主演の2人に支えられたという。
 今回は、主演のひとり石垣佑磨さんから私事のため初日に参加出来ないことに対するお詫びのメッセージはあったものの、辻本一樹さんと石垣佑磨さんというデビュー最初の作品で素晴らしい役者に出会えたと喜ぶ。

 今回はバラエティ豊かな作品が集まったが、深作健太監督は自らの『こども侍』について「お笑い担当」と笑う。「オムニバス映画は(監督が)ある種のライバル同士、一方でチームワークも必要」という中での選択である。
 そして「予算があまりなかったが、子供たちが多く集まれば楽しいチャンバラになる、活弁でやると安く出来る」と、映画制作にあたり様々なアイディアを導入した様子を紹介した。

 ただし、こうしたアイディアは単に予算だけのものでもない。押井監督は「映画を撮ることは映画を発明することだ」と強調する。
 「絶滅するジャンルに工夫は必要、いまや日本にチャンバラ映画は『キル・ビル』や『ラストサムライ』のようなハリウッド映画に持ってかれた」と今回の映画の意味を語る。

         kiru2.jpg
         (c)2008 八八粍・デイズ/ジェネオン エンタテインメント

 自身の『ASSAULT GIRL 2』については、『真・女立喰師列伝』で湯浅弘章監督が「草間のささやき氷苺の玖実」を藤田陽子さんで撮ったのをみて、「こんないい女優がいるんだ」と思ったのがきっかけだ。そして、菊地凛子さんと一緒の白と黒のイメージ、チャンバラとアイディアが広がっていった。映画の見所はずばり「2人の女優の天使がきれいに撮れていること」である。
 そんな監督に藤田陽子さんは、「監督の中にイメージが出来ている。そのイメージに近づきたかった」と話す。

 映画全体について押井監督は、「初見では分からないと感じる人もいると思うが、問われるのは5年後、10年後、その時にこの映画の価値は損なわれることはない。2度、3度観て欲しい」と話す。
 映画は昨年公開された『真・女立喰師列伝』に続く押井守監督の作品と若手監督によるオニバス形式である。押井監督はもともとはこうした形式が若い人に映画を撮るチャンスを与えられればと考えていたが、既にその目的はないという。
 そうした監督達がいまや自立し始めているとを考えているようだ。だから「今後はもう少し自分勝手にやろうか」と話した。 

 映画上映に合わせて、今後もトークショーイベントが予定されている。12月13日は、『キリコ』の辻本貴則監督、『妖刀射程』の田原実監督、そして『こども侍』の活動弁士を務めた山﨑バニラさんが生で弁士を行うのもこの日の目玉である。
 12月20日は、押井守監督と藤田陽子さん、菊地凛子さん。監督と美女2人という贅沢な組み合わせだ。「東京国際映画祭のティーチインでは、欠席裁判だったみたいだったから、ここでは言いたいことを言うつもり」と押井守監督も意気込み十分である。

『斬~kill~』 
公式サイト /http://www.deiz.com/kill/
渋谷シネクイントにて、12月6日(土)よりレイトロードショー
他順次公開予定

監督: 押井守/深作健太/辻本貴則/田原実
出演: 藤田陽子/菊地凛子/溝口琢矢/木村耕二/森田彩華/山口祥行/石垣佑磨/辻本一樹

【トークイベント】 渋谷シネクイント
12月13日(土) 21時半の回上映前
登壇者: 辻本貴則監督/田原実監督/山﨑バニラ
12月20日(土) 21時半の回上映前
登壇者: 押井守監督/藤田陽子/菊地凛子

       kiru1.jpg
       (c)2008 八八粍・デイズ/ジェネオン エンタテインメント
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集