グランプリは、山村浩二氏の『カフカ 田舎医者』が受賞した。世界4大アニメーションフェスティバルにおける山村氏の『カフカ 田舎医者』のグランプリ受賞は、昨年のオタワ国際アニメーションフェスティバルに次ぐものである。また、広島国際アニメーションフェスティバルにおいては、第10回の『頭山』以来2度目の受賞となる。
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また、グランプリと並ぶ主要な賞であるヒロシマ賞を、加藤久仁生氏の『つみきのいえ』が受賞した。加藤氏の『つみきのいえ』は、今年のアヌシー国際アニメーションフェスティバル短編部門でグランプリに当たるクリスタル賞を受賞している。
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今回、コンペティションに選出された76作品のうち日本からの作品は3作品のみだったが、結果はアニメーションフェスティバルの2大タイトルを日本のアーティストが分け合うかたちとなった。
アニメーションの世界における日本の存在感の高さをみせつけるかたちとなっている。また、この『つみきのいえ』は、観客賞にも選ばれている。
【真狩祐志】
広島国際アニメーションフェスティバル /http://hiroanim.org/
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【第12回広島国際アニメーションフェスティバル受賞作品一覧】
グランプリ
『カフカ 田舎医者』 山村浩二
ヒロシマ賞
『つみきのいえ』 加藤久仁生
デビュー賞
『ザ・ハート・イズ・ア・メトロノーム』
ジャン=シャルル・ムボッティ・マロロ(フランス)
木下蓮三賞
『ブレックファスト』 イザベラ・プルシンスカ(ポーランド)
ルネ・ラルー賞
『ア・リトル・ファーザー』 フランソワ=マルク・バイエ(フランス)
国際審査委員特別賞
『マダム・トゥトゥリ=プトゥリ』 クリス・ラヴィス/マチェック・シェバウスキ(カナダ)
『KJFG No.5』 アレクセイ・アレクセイエフ(ハンガリー)
『オクタポディ』 ジュリヤン・ボカビエル/フランソワ・ザビエ・シャニュー/オリビエ・デラバー/ティエリー・マショー/クエンティン・マミエー/エムド・モクベリ (フランス)
『ジハルカ』 オレグ・ウジノフ(ロシア)
『キャンディド』 ゼペ(ポルトガル)
『ドント・レット・イット・オール・アンラヴル』 サラ・コックス(イギリス)
優秀賞
『ジョン・アンド・カレン』 マシュー・ウォーカー(イギリス)
『ミナスキュル ‐ てんとう虫』 トマス・サボ(フランス)
『ラプサス』 ホワン・パブロ・ザラメラ(アルゼンチン)
『ラヴァトリー・ラヴストーリー』 コンスタンティン・ブロンジット(ロシア)
『ロスト・イン・スノー』 ウラディミール・レスチョフ(ラトビア)
観客賞
『つみきのいえ』 加藤久仁生