「ジャパン・エキスポ」会場内見聞録 【2】 | アニメ!アニメ!

「ジャパン・エキスポ」会場内見聞録 【2】

レビュー そのほか

 同人誌ブースは、日本の多くの即売会と同じく、会場共通の長机で頒布を行っていた。バンドデシネの文化を持つ国だからだろうか、昨年ロサンゼルスのコンベンションで見た同人誌ブースよりも、(コマ割り)マンガになっているものが多かった。
 また、1枚絵のカラーイラスト(ファンアート)も多かった。隣のエリアには、タブレットのデモやカラーマーカーのデモも行われており、小さいお友達から大きなお友達までが手にとって描いていた。

 この付近にはファッションや音楽のブースも固まっていた。ファッション分野は原宿ラフォーレのポスターを多数展示するなど、日本初の最新ファッションスタイルを展示・販売している。
 もう一つの大きな潮流は、ゴシックロリータのファッションである。元来、ゴシックというと欧州発のものと考えられるが、それに「カワイイ」文脈を混ぜたものは、日本発のアニメ・マンガ・ヴィジュアル系バンドなどから逆輸入された形で広がっている。
 会場内は、アメリカのコンベンションほどアニメコスプレが多いわけではなかったが、ゴスロリファッションはかなりの数のファンを見ることができた。アニメでも『デスノート』のミサのようなゴスロリを取り入れたキャラクターは人気が高い。

 企業ブースは、マンガ翻訳出版社と、DVD販売会社の直販、そのほかグッズやプラモデルを扱う店、美少女フィギュアを展示する企業などがある。このうちマンガ出版社が全企業ブースの3~4割を占めるほど、このコンベンションにおけるマンガの影響力は強い。日本の大手である集英社や小学館を多く扱う企業は、こちらでも大規模な企業であることが多い。勢いを強く感じたのはKAZE社、KANA社、Glenat社などである。
 ただ、日本の大手出版社の作品が、フランスでもある一社にまとまっているわけではなく、あくまで作品個別の契約になっている。今ほど、この国で日本マンガの人気が高くはなかった頃から翻訳を手がけていた会社は、今でもその作家の作品を扱っていることが多い。

 フランスのファンは、パリのような都心でもそれほどマンガショップに恵まれているわけではないので、普段は通販を使うことが多いようだ。しかし、実際に手にとって内容を確認できるのはこうした機会に限られるので、注文し手にとってめくる作業をしてから購入をしていた。
 また、ここぞとばかりに大量に購入する姿も見られた。私の目の前である男性は『よつばと!』(仏語版)を全巻一挙購入していた。約7500円のお買い上げである。
 彼のような大人買いでなくとも、購入した『デスノート』の最新刊を帰りの電車で食い入るように読む若い女性も見られた。アルファベットである分、日本語よりも文字が小さく量が多くなっている同作だが、人気は非常に高い部類であるのは、小畑氏の講演が大盛況で終わったことからも明らかだ。また、小畑氏はKana社のブースでもサイン会を行い、ファンが長い行列を作っていた。
(参照:/http://animeanime.jp/report/archives/2008/07/post_111.html

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 DVDは発売会社が直販しているブースと、量販の販売会社が各社のものを扱っているケースがあったが、会場での価格差はあまりないようだ。高いものはエヴァンゲリオンのBOXセットで100ユーロ程度、安いものは1クールのBOXが10ユーロ弱で売られていた。
 ユーロ高を考えても、日本のBOXより安く、フランスのファンにとってもマンガとの比較ではかなりの値頃感があるのではないだろうか。
【日詰明嘉】

ジャパン・エキスポ(パリ)公式サイト /http://www.japan-expo.com/
  日本語情報 /http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml
《animeanime》
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