スピルバーグ氏の監督作品には、『未知と遭遇』、『インディ・ジョーンズ』、『ジュラシック・パーク』など、映画史上のなかでもターニングポイントとなった作品が多数ある。さらにSF映画を得意としており、近年の『宇宙戦争』なども含めて、大掛かりな視覚効果を多用する。 今回の受賞は、そうしたスピルバーグ氏の業界と技術の発展に対する長年の貢献に報いるものである。受賞式は来年2月10日にハリウッドのコダックシアターで開催される第6回視覚効果協会賞(ANNUAL VES AWARDS)の授賞式と合わせて行われる。
視覚効果協会は2003年より、視覚効果にフォーカスした顕彰である視覚効果協会賞を設けている。賞は昨年までは、映画やテレビ、ジャンルごとに22の部門賞を設けていた。このなかには、アニメーションのキャラクター造形を評価する4つのアニメーション賞も含まれている。 しかし、今年はさらにアニメーション映画に絞ったアニメーション映画賞(Outstanding Effects in an Animated Motion Picture)が設けられ、合計で23部門となる。こちらも大きな注目となるだろう。2008年1月7日にノミネート作品を発表後、2月10日に受賞作品が発表される。