米国のポップカルチャーの情報サイトICv2は、米国の大手アニメ流通・配給会社のADVが『秒速5センチメートル』と『APPLE SEED Ex Machina』を今年11月に日数限定の集中上映を行うと伝えている。上映は平日夜の2日間、全米75都市250館を利用して行われる。 この上映方法は、昨年から米国のアニメ上映の方法として注目され、現在増えつつある。9月には別の配給会社により『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』や『ルパン3世 カリオストロの城』、『鴉 -KARAS-』なども、同じく250館規模での集中上映が企画されている。 『秒速5センチメートル』、『Ex Machina』は両作品とも、米国でのライセンスをADVが獲得している。『Ex Machina』は、米国でも人気の高いフル3DCGアニメーション『APPLE SEED』の続編である。 『APPLE SEED』は、2005年1月に全国31館の劇場で限定公開されている。しかし、劇場公開後に発売されたDVDの販売は好調だったが、劇場興行自体は12万9000ドルと振るわなかった。 もうひとつの作品『秒速5センチメートル』はインディーズ出身のアニメ監督新海誠さんの最新作である。新海誠監督は、日本と同様アメリカでも熱狂的なファンを持っている。これまで新海監督の米国での本格的な劇場公開はされていない。 今回のあたらしい劇場公開方法がどの程度、これらの作品のファンにアピールするかは未知数である。 一方、今年になって数少ない日本アニメのロードショー公開作品である『パプリカ』は、公開から既に10週間目に入っている。小規模ながら全米の中都市から大都市を中心に30館程度の公開規模を続けることで着実に実績を築いている。 日本アニメの劇場興収では、子ども向けでない作品として『イノセンス』、『カウボーイビバップ 天国の扉』の次ぐ位置になった。波状的に劇場公開をすることで、各上映地域の地元メディアが段階的にレビューを行い、作品への関心も続くプラスの循環を作り出している。 現在日本のアニメは米国でも人気があるが、ハリウッド映画並みの観客動員はほとんど望めない。一方で、カリフォルニア州やニューヨーク州などの数都市のみの限定公開は、アニメファンが全米各地に広がっている状況では必ずしもファンのニーズを満たしていない。 これまでの劇場公開方法は、いずれも一般的な日本のアニメ映画には適していないだろう。 今回の『秒速5センチメートル』や『Ex Machina』に代表される日数を絞ったうえで、より数の多い都市での上映は新しい劇場公開方法といえる。 また、『パプリカ』のようなイレギュラーなかたちのロングラン上映も、アニメファンからもう少し広い層にアピールしたい作品の公開方法として今後の可能性を示している。ICv2 /http://www.icv2.com//ADV Producing Dubbed 'Appleseed Ex Machina'当サイトの関連記事/「秒速5センチメートル」早くも米国進出決定/全米250館で 「カリオスロの城」「ハガレン」「鴉」を集中上映/劇場版「NARUTO」米国160館で上映イベント秒速5センチメートル公式サイト /http://5cm.yahoo.co.jp/APPLE SEEDエクスマキナ公式サイト /http://appleseed.sega.jp/movie/ADヴィジョン /http://www.advfilms.com/
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