2月25日に発表されて米国アカデミー賞で、ワーナーブラザーズ制作の3DCGアニメーションの『ハッピーフィート』が長編アニメーション賞を受賞した。『ハッピーフィート』は、人気のポップミュージックにのって踊るペンギン達の映像と技術が高く評価されていた。 アカデミー賞の長編アニメーション部門は2001年に設けられているが、ワーナーブラザーズの作品がこの賞を取るのは初めてである。 ノミネート候補には『ハッピーフィート』のほか『カーズ』と『モンスター・ハウス』の2作品が挙がっていた。特に『カーズ』は、先に発表されたアニー賞の長編アニメーション賞を既に受賞しており有力候補と見られていた。それだけに今回の受賞は、『ハッピーフィート』の制作関係者にとっても、ワーナーブラザーズにとっても大きな意味があるであろう。 これまで長編アニメーション部門の賞レースを争ってきた『カーズ』は、アニメーション関連最大の賞といえるアニー賞とアカデミー賞でも賞を分け合ったかたちとなる。 また2001年以来、アニー賞で長編アニメーション賞を取った作品がアカデミー賞でも長編アニメーション賞を獲得するという流れが初めて途絶えたことになる。 これは大型アニメーション映画の製作が増加しており選考対象作品の幅が広がっていることが理由といえるだろう。さらに3DCGアニメーションの制作技術の向上で圧倒的に強い作品がなくなりつつあるのかもしれない。 このほか短編アニメーション部門では、カナダの『The Danish Poet』が受賞した。/米国アカデミー賞公式サイト
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