アイルランドにある市場調査会社リサーチ&マーケッツによると、中国国内のアニメーション産業規模は同国の映画産業のそれを上回っている。 これは同社が10月にまとめた調査レポート「中国のアニメ産業レポート2005-2006」の概要によるものである。 リサーチ&マーケッツの調査はさらに、中国企業のクリエイティビティ(創造性)の弱さから中国国内アニメ市場の利益の80%以上は日本企業と米国企業に入っているとしている。スヌーピーやミッキーマウス、ハローキティーが中国市場で生み出す市場規模は6億元に達するとしている。 また、アニメーション関連商品の市場は、文房具の600億元を筆頭に、玩具、アパレル、音楽・映像ソフトがそれぞれ数百億元市場を持っているという。これは今後も中国のアニメーション産業を拡大する力になるとリサーチ&マーケッツは見ている。 現在、リサーチ&マーケッツが無料で公開しているのは英文の概要のみで、本レポートは有料になる。また、本レポートは中国語版のみの発行となるため全文を読むのは敷居が高い。 逆に言えば、本レポートは中国語をネイティブとするスタッフによってまとめられたと考えられる。 そう考えるとレポートの概要で述べられているアニメーション市場の巨大さと、その市場の利益の多くが日米企業のものになっているとの主張もある程度納得が行く。 こうした主張は日本のキャラクタービジネス関係者の中国市場は収益に結びついてないという実感と大きく異なる。しかしそれとは別に、現在のキャラクタービジネスが日米企業に支配されているという見方が、中国には広く存在するわけである。 そうした考え方こそが、現在の閉鎖的とも思える中国政府のアニメやマンガに対する政策となって表れているのだろう。こうしたことはレポートの内容以外の部分ではあるが、興味深い事実でもある。/リサーチ&マーケッツ /中国のアニメ産業レポート2005-2006(概要は英文)
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