「ハルヒ」「 Zガンダム」Google trendsで人気動向分析 | アニメ!アニメ!

「ハルヒ」「 Zガンダム」Google trendsで人気動向分析

Google trendsって何?
 Googleが新たに始めた新サービスGoogle trendsをご存知だろうか。検索エンジンで利用される単語の利用回数を時系列に表示するサービスである。
 言ってしまえばある特定のワードの人気や関心のトレンドが読めるというものである。現在は英語

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Google trendsって何?
 Googleが新たに始めた新サービスGoogle trendsをご存知だろうか。検索エンジンで利用される単語の利用回数を時系列に表示するサービスである。
 言ってしまえばある特定のワードの人気や関心のトレンドが読めるというものである。現在は英語版しか提供されていないが、機能自体は各国語、地域対応なので特定地域のトレンドを調べることも可能だ。
 例えば、日本のインターネットの世界で『ガンダム』のトレンド(人気と関心)がどういった変化を見せているかといった具合である。

Zガンダムを調べる 
 そこで幾つかのアニメ関連のワードで検索をやってみた。まずは、『機動戦士Zガンダム』である。昨年5月の『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』の劇場大ヒットにはネットでの評判が大きかったとされている。本当にそうだったのだろうか?それを調べてみた。

 早速、検索ワード「Zガンダム」、地域「日本」で検索をかけてみると、驚くほど期待通りの結果が出て来た。「Zガンダム」の検索ボリュームは、05年の5月頃に通常の4倍から5倍に一気に膨れ上がっている。
 ネットの評判がヒットを生んだのかはわからないが、少なくともこの時期にネットの世界での関心が極めて高くなったのは確かなようだ。

 また、6月の終わりにかけて通常のレベルに戻るだが、05年10月と06年3月に再び小さな山が形成されている。2作目『恋人たち』の公開と3作目『星の鼓動は愛』の公開であることは言うまでもないだろう。
 しかし、2作目のボリュームは1作目の半分、3作目のボリュームは2作目よりもさらに小さくなっている。この結果は3作品の興行成績とも一致しており、05年劇場版Zガンダムの第1作の勢いを2作目、3作目まで維持出来なかったことがここから理解出来るだろう。

涼宮ハルヒの憂鬱を調べる
 それでは、いまや人気大沸騰の『涼宮ハルヒの憂鬱』はどうであろうか。こちらは検索ワード「ハルヒ」、地域「日本」で検索してみた。こちらも期待通りの鮮やかなトレンドとなっている。

 テレビ放映前の今年の3月以前には、「ハルヒ」はトレンドとして現れていない。それが今年の4月のテレビアニメ放映開始直後に突然ランキングに出現すると、一気に検索ボリュームが急増している。
 注目度が急上昇したわけである。そして、少なくとも今年の6月時点では人気は高止まりしており、引き続き人気は高い。
 『ハルヒシリーズ』は長く続く人気ライトノベルだが、3月以前にトレンドに現れず、4月に急上昇したのは勿論アニメ版の放映がきっかけであるに違いない。

 Google trendsは各国別でトレンドを見ることも出来るのだが、これも面白い。まずは、アメリカである。続いて検索ワード「HARUHI」、地域「米国」で検索してみた。このアメリカのトレンドの特徴は、ほとんど日本のトレンドとパラレルになっている。
 トレンドは日本と全く同じ4月の半ばに現れて急上昇の後に高止まりと全く時差がない。テレビ放映をされていないが米国でも既に、日本と同様に『ハルヒ』が大きな関心を集めているようだ。

 本当は口コミで大きな人気を獲得したとされるこの夏の劇場アニメ『時をかける少女』や『ゲド戦記』と『ブレイブストーリー』の注目度の比較もやってみたかった。
 しかしこのトレンドの最新情報は、現在は6月末で止まっている。7月公開の各作品の動向は残念ながらまだ見ることが出来ない。おそらく情報が更新されるであろう来月以降にもう一度試しみたい。

/Google trends(英語) 
《animeanime》
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