東京・中野にある東京工芸大学は、2007年4月を目標にマンガ学科の開設を目指している。さらに現在あるアニメーション学科の中にゲームコースを設けるとしている。 マンガ学科の設立は、昨今、マンガがメディア芸術として認知されるようになったことや世界競争力のあるコンテンツとしての漫画評価の高まりを反映したものだという。 4年生の大学のマンガ学科は、現在、京都精華大学のマンガ学部などが知られている。しかし、これまで東日本にはこうした学部・学科は存在しなかった。このため設立が認められれば、首都圏で初のマンガを学べる大学となる。 東京工芸大学は工学部と芸術学部からなるユニークな大学として知られている。情報メディアとテクノロジーに強いだけでなく、それらを映像や写真、アートと融合させているからである。同大学は、こうした環境の中で日本国内の数少ないアニメーション学科の教育を行って来た。 構想されているマンガ学科のカリキュラムは、制作とビジネス・知識の3パートに分かれている。制作ではデッサン、マンガ表現論、マンガ制作演習などの科目が用意をされており、実践的なカリキュラムを通じてマンガ家デビューを目指す。 ビジネスの部分は、編集・出版概論、マンガプロデュース論マンガと知的所有権、マンガ取材論などから構成される。こちらはマンガを描くというよりもマンガのプロデュースに力点が置かれているようである。知識では、マンガ史、マンガ芸術論、マンガ文化論、作家作品研究、外国マンガ論、マンガ批評論を学ぶ。制作とビジネスのためのバックグランドを築くものと考えて良いだろう。いずれも、第一線で活躍してマンガ家や編集者にとる実践的な講義を目指している。 また、アニメーション学科ゲームコースは、学問としてゲームを学ぶと同時に、ゲームプランナーや、プロデューサー、ディレクターなどを目指す。 近年、こうしたアニメ、ゲーム、マンガ、映像系の大学教育機関は徐々に増える傾向にある。しかし、アメリカやフランス、韓国に較べてまだまだその絶対数は少ない。こうした高等教育が必要されているのは間違いないだろう。 しかし、一方でこうした大学で学んだことが、就職に直結していないことも事実である。こうした教育と現場のミスマッチの改善が、こうした教育機関を生かす今後の鍵となるだろう。/東京工芸大学
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