3月25日東京国際アニメフェアのなかで開催された東京アニメアワードの公募部門グランプリに海老澤和夫氏の『ふくをきたカラス』が選ばれた。『ふくをきたカラス』は、モノートーンタッチの切り絵アニメーションで、シンプルな物語と色彩のなかで主人公のカラスの気持ちを描ききっているとして高く評価された。 また、多くの入賞作品が、高度なアニメーションCGアニメーションを駆使しているなかで異彩を放っていた。 東京アニメアワード公募部門は、世界中から公募受付をしたアニメーション作品のなかから特に優れた作品を選ぶものである。一般部門と学生部門に分かれている。 今回は、両部門合わせて235作品の応募があった。そのうち115作品は海外からの応募となり、東京アニメアワードの国際的な広がり示した。 審査委員長の金子満氏によれば今年の作品は例年にも増してレベルが高く、これまで型にはまった作品が多かった日本からの応募作品がバラエティ豊かになったとして高く評価している。 アニメアワードの国際性は、受賞作品にも反映されている。一般部門の優秀賞3作品のうち2作品は韓国からの応募作品だったほか、学生部門の優秀作品にもドイツからの公募作品が入った。東京アニメアワード公募部門受賞作品公募作品グランプリ『ふくをきたカラス』 海老澤和夫一般部門/優秀作品賞『The Diary Book』 Min-Young,Jung『Wolf daddy-パパが必要なの-』 Chang hyung-yun『ホネイヌくん-図書館のノンブル-』 加藤タカ学生部門/優秀作品賞『アニマ』 ホッチカズヒロ『KATER』 Tine Kluth『神谷通信』 榊原澄人特別賞『ODEKI』 山路直樹『レッツゴー番長 デッドオアアライブ』 鈴木専審査員奨励賞 『そうじきとおんなのこ』 飯田千里オートデスク賞 『はなれ砦のヨナ』 竹内謙吾動画革命東京賞 『星宿海』 丸山薫東京MXテレビ賞 『コタツネコ』 青木純東京ビッグサイト賞 『電信柱のお母さん』 坂元友介日経キャラクターズ!賞 『私説鳥類孝』 深瀬沙哉敬称略/東京国際アニメフェア /東京アニメアワード
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