「ヤニ吸う」目に見えない世界観の“温度”を具現化した“音”とは― 音響監督&音楽担当のこだわり制作エピソード到着【深堀り】 | アニメ!アニメ!

「ヤニ吸う」目に見えない世界観の“温度”を具現化した“音”とは― 音響監督&音楽担当のこだわり制作エピソード到着【深堀り】

TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』が、TBS系28局にて全国放送中だ。このたび本作について、音響監督・吉田光平と音楽を担当した河野伸、青木沙也果が明かす、貴重なアニメ制作エピソードが届いた。

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『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』場面写真
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  • 『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』劇伴制作メイキング写真
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  • 『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』メインキービジュアル

TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』が、TBS系28局にて全国放送中だ。このたび本作について、音響監督・吉田光平と音楽を担当した河野伸、青木沙也果が明かす、貴重なアニメ制作エピソードが届いた。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』メインキービジュアル

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、原作者・地主のTwitter(現X)上にて2022年3月9日から連載が開始され、大きな話題となったマンガだ。単行本は累計部数が300万部を超え、その人気は勢いを増すばかり。この夏、待望のTVアニメ化が実現し、7月9日に初回放送を終えてさらなる大きな反響を呼んでいる。

そんな本作について、「現代社会で懸命に働く人たちが抱える見えない疲労感と、それをふっと吐き出せてくれる心休まるスーパーでの安堵感、という二つの対照的な空間にとても親近感を覚えました。距離感や言葉遣いが繊細に鮮明に描かれていて、それがとても心地よく胸に響きました」と魅力を語るのは、オリジナルTVアニメ『リコリス・リコイル』やTVアニメ『ダンジョン飯』などでお馴染みの音響監督・吉田光平だ。
アニメ制作での「音」に関する全工程に携わる中で、注力したポイントについては「その『目に見えない世界観の温度』を“音”でどう具現化するかということです。お芝居の面では、言葉をどういう形で届けるかの距離感、温度感、息遣い、言葉の間が生み出す空気感など、繊細な描写を心がけました」と明かす。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』劇伴制作メイキング写真

また、そんな大人のドラマをゆったりと丁寧に際立たせる劇伴音楽は、『おっさんずラブ』シリーズやTVドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』などの人気作品を手掛ける河野伸と、TVドラマ『ライオンの隠れ家』やTVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』などで知られる青木沙也果が担当する。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』劇伴制作メイキング写真

アニメ制作に欠かすことのできない、音楽面でのこだわりについては、河野は「大切にしたいと思ったのは、スーパーの裏の喫煙所という空間での二人の時間と空気感です。二人の距離感や他愛のない会話のちょっとしたニュアンスを、それこそタバコの煙のように寄り添ったり漂ったりすることができると嬉しいと思いました」と述べる。
青木は「原作の持つ、佐々木さんと田山さんが醸し出す独特の空気感が、アニメになっても損なわれないように意識して制作しました。一方で、私が担当した楽曲は、キャラクター性を表現するものが多かったので、音楽を通してそれぞれの登場人物の個性や可愛らしさを引き出し、より魅力的に見えるよう心掛けて制作しました」と振り返った。

激務に追われる中年サラリーマンの佐々木と、ミステリアスな雰囲気を持つ田山が、なんてことのない会話を通して一言では言い表せない特別な関係を築いていく本作。劇中における見どころはなんといっても、ふたりが煙草を吸ういつもの場所、“スーパーの裏の喫煙所”での会話劇だろう。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』場面写真

ファンを魅了してやまない佐々木と田山の掛け合いの数々を心地良く、そっと彩る音楽は印象的だが、河野いわく「夜のスーパーの裏での仕事帰りの癒しタイムの静けさ、縮まらない距離感のもどかしさに寄り添うような曲を、シンセサイザーではなく生楽器の演奏で目指しました」と、作品ならではの大人の空気感を表現すべく、制作手法にもこだわったそうだ。
一方で、主に佐々木と田山のコミカルなシーンの音楽を担当した青木は「佐々木さんの少しお茶目な言動や、田山さんがいたずらっぽくからかう様子などを、音楽によってデフォルメしながら表現することを意識し、二人の何気ないやり取りがより微笑ましく、魅力的に伝わるよう心掛けていました」と、制作するうえで大切にしているポイントについて明かす。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』場面写真

そんな本作において、メインキャラクターである佐々木と山田/田山に息を吹き込むのは、声優の佐藤拓也(佐々木役)と星希成奏(山田/田山役)だ。佐藤は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズや『アイドリッシュセブン』シリーズなど、数々の大人気作でメインキャラクターを務めてきた実力派である。一方の星希も、TVアニメ『花織さんは転生しても喧嘩がしたい』や『NEEDY GIRL OVERDOSE』といった話題作にメインキャストとして出演する気鋭の若手声優のひとりだ。
そんなふたりの声優としての魅力について、音響監督の吉田は「佐藤さんとは昔ご一緒してからずいぶん久しぶりだったのですが、今まで佐藤さんが作り上げて来た芝居感を、全く違う別の形に大きく作り変えたと思ってしまうような、そんな凄みを感じました。佐々木は良い言葉が多いため、すぐにイケオジになってしまいがちなのですが、針の糸を通すような繊細なお芝居と、つい笑ってしまうような愛嬌を持たせていただいたので、見ている側の心にそっと寄り添い、染み渡る形を作って頂いてると思います」と、その繊細な表現力を評価した。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』場面写真

一方で星希に関しては、「今回初めましてだったのですが、星希さんから出てくる田山に驚きました。あの、人を食ったようで小生意気に見える接し方でもきつく聞こえず、愛嬌があるというのはかなり難しいのですが、星希さんは演じてるを超えて成り切ってもらえるまで作り込んでいただけてると思います」と絶賛する。
さらに、星希の山田/田山の一人二役について、「田山、山田、田山状態の山田、山田状態の田山と文字にすると訳が分からなくなりそうなほど細かい演じ分けを見事にやって頂けたと思います」とし、「一人だけ部分修正する場合でもそこに関わる方もなるべく一緒に掛け合って取り組んで頂きました。その場、その瞬間に発声したものを受け取って気持ちを作って頂きたかったからです。その形を皆さん快く引き受けて頂けたので常にお芝居に向き合える素敵な時間になりましたし、その空気感、温度感がフィルムには乗っていると思います」と、アフレコ時の様子を振り返った。

TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、毎週木曜23時56分からTBS系28局にて全国放送中。一流の制作陣と豪華キャストたちが、作品愛と深いこだわりを持って作り上げた大人のドラマを、ぜひ”音”にも注目して楽しみたい。


<TVアニメ作品情報>
タイトル:『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』
キャスト:佐々木役:佐藤拓也 
山田/田山役:星希成奏
後藤役:行成とあ
大野役:豊口めぐみ
小畑役:安田陸矢
前澤役:日笠陽子
鈴木役:高橋伸也
監督:鈴木理人 森あおい
シリーズ構成:井上美緒
キャラクターデザイン:大滝那佳
プロップデザイン:新谷真昼
美術監督:外谷 勝
色彩設計:上村修司
撮影監督:鯨井 亮
CG監督:藤谷秀法
編集:石井亜美
音響監督:吉田光平
音楽:河野 伸 青木沙也果
音楽プロデューサー:久世 烈
音楽制作:日音
アニメーションプロデューサー:渡部雅悠
アニメーション制作:旭プロダクション
TV放送版オープニングテーマ:ずっと真夜中でいいのに。 「イチジク煙」
TV放送版エンディングテーマ:imase「Fiction」
ABEMA限定先行配信版オープニングテーマ:ずっと真夜中でいいのに。 「クズリ念」
ABEMA限定先行配信版エンディングテーマ:imase「NIGHT DANCER」
毎週木曜よる11時56分からTBS系28局にて全国放送中/ABEMA・Netflixにて最速配信、他配信サイトにて順次配信予定
(C)地主/SQUARE ENIX・「ヤニすう」製作委員会

《仲瀬 コウタロウ》
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