「魔法の天使クリィミーマミ」昭和でも、令和でも“魔法少女”へのときめきは永遠に…【平成・昭和レトロアニメのすゝめ】 | アニメ!アニメ!

「魔法の天使クリィミーマミ」昭和でも、令和でも“魔法少女”へのときめきは永遠に…【平成・昭和レトロアニメのすゝめ】

2026年4月放送開始のぴえろ魔法少女シリーズ最新作『魔法の姉妹ルルットリリィ』。その放送を記念して、魔法少女シリーズ第1作目である『魔法の天使クリィミーマミ』のOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』が全国の映画館で上映された。

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(C)ぴえろ(C)青沼貴子/集英社・ぴえろ (C)ぴえろ・バンダイビジュアル(C)ぴえろ・ルルットリリィ製作委員会 『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』
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2026年4月放送開始のぴえろ魔法少女シリーズ最新作『魔法の姉妹ルルットリリィ』。その放送を記念して、魔法少女シリーズ第1作目である『魔法の天使クリィミーマミ』のOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』が全国の映画館で上映された。

スタジオぴえろ初のオリジナルTVアニメシリーズとして制作された『魔法の天使クリィミーマミ』。TV放送から40年以上経った今もなお根強い人気を誇る、魔法少女シリーズの金字塔だ。2023年に40周年を迎え、「魔法の天使クリィミーマミ 40周年記念展」をはじめ、コラボカフェやPOP UP SHOPなどのイベントが開催され、「レトロアニメ」として再び注目を集めている。

魔法少女シリーズの特徴としては、主人公は小学生の女の子で、異世界からのキャラクターに出会い、魔法を授かり“大人”に変身するというもの。昨今のアニメでは魔法少女は“契約”してなるものが多く、魔法の力は敵対する存在と戦うために利用する。また、力を有するということは、“何か”を代償に引き換えられている……というパターンも見受けられる。朝・夕方アニメよりも深夜帯アニメが増えたためか、大人向けのダークファンタジーが増加しているが、ぴえろの魔法少女シリーズは、“小学生の女の子”が一度は思い描く、魔法の力で違う自分になってみたいという“変身願望”を映し出す作風だ。

『クリィミーマミ』の主人公・森沢優は、妖精・ピノピノを助けたお礼として1年間、魔法のステッキを授けられ、魔法の力により16歳の少女・クリィミーマミに変身。元々水色の目立つ髪色だが、変身すると紫色に変化し、“聖子ちゃんカット”のようなヘアスタイルになる。その姿で街を歩いていると、芸能プロダクション・パルテノンプロの社長である立花慎悟にスカウトされ、あれよあれよと歌手デビューを果たすのだ。

ここまでの流れだけでも現代とは違う“昭和”を感じる。今も街で芸能スカウトは行われているかもしれないが、自らSNSで歌やダンスを投稿できる今では、街よりもネットがスカウトの場所になってきたように思う。

また、最近ではアイドルといえばグループが主流。さらに、オーディションを番組として放送し、アイドルとして成長していく過程をコンテンツとして楽しむ傾向がある。アイドルの美貌や、歌唱力、ダンスといったパフォーマンスも変わらずに必要ではあるが、メンバー同士の関係性であったり、ライブに付随するチェキ撮影などの交流会であったり、アイドルを応援する行為がかなり多岐な内容に変化しているとあらためて感じた。

そんなギャップを感じつつも、クリィミーマミはキャラクターとしてかわいいのは令和においても共通だ。「デリケートに好きして」をはじめとする歌謡ちっくな楽曲も、今聞いても色あせないよさがある。

ただ、ファイナルステージがどしゃぶりの中で屋外で続行され、吹き飛ばされそうな仮設テントにある機材、ずぶ濡れになりながら応援する観客にはツッコミを入れずにはいられない。「家で配信見ようか、風邪ひいちゃうし……」とならないのは、もちろん配信環境が整っていないこともあるし、クリィミーマミのラストライブであることも関係あるだろうが、当時のライブひとつの価値は重く、一期一会の感覚が強かったからなのかもしれない。

ほかにも、優の両親がカミナリ族であったり、優の友達が大きなラジカセを外出に持ってきたり、優がローラースティックに乗っていたり、今は全く聞かない・見ないな~と感じるシーンがあった。個人的には、ネガ役の肝付兼太さんの声を久々に聞いて、とても懐かしくなってしまった。

現代とのギャップはあるが、未知なる存在との出会い、かわいい生き物とおしゃべり、魔法の力、大人への変身、かわいい衣装を着たアイドルになった自分、好きな人への秘密……など、いつの世も小学生の女の子が思い描く“ときめく夢”がすべて詰まっていた。
魔法少女シリーズは昭和も令和も時代も関係なく、大人になった今見ても、あの時のときめきが蘇ってくるのだ。

なお、魔法少女シリーズ6作目にあたる『魔法の姉妹ルルットリリィ』は実に28年ぶりの新作だ。令和の魔法少女シリーズはどう変化しているのか、こちらも期待して待ちたい。


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