4月より放送開始となるTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』。新しい制作チーム、キャラクターデザインの変更、そして監督のバトンタッチ。これまで『ゆるキャン△』が描いてきた世界観や雰囲気を継承しながら、物語に新たな風が吹き込まれます。
アニメ!アニメ!では本作の放送開始を記念し、大垣千明役の原紗友里さん、犬山あおい役の豊崎愛生さん、斉藤恵那役の高橋李依さんによる鼎談インタビューを実施。新体制でのアフレコの様子や、『ゆるキャン△』的体験ができるおすすめのスポットやグルメ、リラックス方法について語ってもらいました。
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■現実と繋がって楽しめるのがこの作品ならではの魅力
ーー『SEASON3』の制作が決まった際のお気持ちは?
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原:映画が一区切りだと思っていたので、まさかの『SEASON3』の発表には本当に驚きましたし、とても嬉しかったです。予想外のビッグサプライズでした。
豊崎:『SEASON2』や映画が終わっても、アニメ『ゆるキャン△』が完結したという感じはしなくて、いつか続きがあるだろうという予感がずっとありました。作品を愛してくださったファンのみなさんの応援のおかげですね。
高橋:私もなぜだか続きそうなイメージはあったのですが、スタッフのみなさんがこの作品に全力を注がれてきた姿を見てきたこともあり、気軽に「続きやってください!」とは言えなかったんです。でも実際に続編が決まった際には「待ってました!」と噛み締めるような喜びがありましたね。
ーー今期から制作会社がエイトビットに。キャラクターデザインも原作寄りになり、監督も京極監督から登坂監督へバトンタッチとなりましたが、新チームでのアフレコはいかがでしたか?
豊崎:今回のアフレコに入るタイミングで、制作チームから「これまでの良さを存分に引き継いだうえで、SEASON3『SEASON3』の新しい魅力をみんなで作っていきましょう」というメッセージがありました。
『ゆるキャン△』の現場ではスタッフチームがロケハンをした実写写真を見ながらアフレコをしてきたのですが、そうしたこの作品ならではの素敵なアフレコの雰囲気を引き継ぎつつ、私たちも楽しく収録をさせていただきました。
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高橋:今回のアフレコでは、スタジオでハンバーグも食べましたよね。
原:作中で綾乃ちゃんが持ってきたハンバーグね!
豊崎:スタッフさんが現場に持ってきて、アフレコ中に給湯スペースで焼いてくださったんです。
原:現場でお菓子とかをいただくことはあるけど、火を使ってその場で調理してもらったのは初めてでしたね(笑)。
高橋:Aパートで出番が終わった(東山)奈央さんも、途中から焼くお手伝いに行ってくださって(笑)。すごく美味しかったです。
ーーそうしたところも『ゆるキャン△』の現場ならではというか。
豊崎:本当にありがたいですね。やはり実在するスポットやグルメを題材にしているからこそ、現実と繋がって楽しめるのがこの作品ならではの魅力だと思いますし、私たちもアフレコ現場でそれを感じていて。アニメを見てくださっているみなさんも、実際に山梨や静岡、『SEASON2』で登場した伊豆などに行った際には、舞台になった飲食店などを訪れて、聖地巡りをしていただけると楽しいんじゃないかと思います。
原:地元のみなさんも協力してくださって、聖地巡りを歓迎してくれる場所が多いんです。
豊崎:身延で開催された「肉食う会」というイベントに、私と原ちゃんと佐々木恵梨さんで参加したときに地元の名産品のチラシを見せていただいたのですが、そこに「僕の推しキャラはちくわです。」みたいな紹介文を商店街の皆さんそれぞれ書いてくださっていて、すごく癒されました(笑)。
原:新聞の取材を受けさせていただいたこともあって、地域全体で応援してくださっているのが本当にありがたいですよね。
豊崎:地元の方々に喜んでもらえることは、私たちにとっても恩返しのひとつでもあるので、とても嬉しいですね。