秋アニメ「私の推しは悪役令嬢。」クレア=フランソワ役・奈波果林インタビュー「クレアは強気でいたいけどやさしさが出てしまう子」 | アニメ!アニメ!

秋アニメ「私の推しは悪役令嬢。」クレア=フランソワ役・奈波果林インタビュー「クレアは強気でいたいけどやさしさが出てしまう子」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年12月号には、秋アニメ『私の推しは悪役令嬢。』より、クレア=フランソワ役の奈波果林が登場

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秋アニメ「私の推しは悪役令嬢。」クレア=フランソワ役・奈波果林インタビュー「クレアは強気でいたいけどやさしさが出てしまう子」
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年12月号には、秋アニメ『私の推しは悪役令嬢。』より、クレア=フランソワ役の奈波果林が登場。 本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

クレアは強気でいたいけどやさしさが出てしまう子


――『私の推しは悪役令嬢。』という作品の印象を教えてください。

 オーディション前にコミカライズの原作第1巻を読んだのですが、まずクレアの髪を見て「タテロール!」と思いました(笑)。物語としてはすごくテンポがよく、学園コメディ色が強いなと思いましたが、シリアスなシーンも挟まれていて、緩急のバランスがよく、グッと物語に引き込まれたことを覚えています。

――髪形以外でのクレアへの印象は?

 悪役令嬢という立場ですが、「ほぶっ!」と令嬢らしからぬ声を上げることも多く、周りからからかわれるタイプの子だと感じました。まとわりついてくるレイにひと泡吹かせたいと思っているのに「熱湯(をかけるのは)はさすがに……」と相手を心配しちゃうところがかわいくて、悪くなりきれない悪役令嬢なんだなと思いました。

――クレアは迫ってくるレイに対してかなり激しく反応しますが、役作りで大切にしたことは?

 クレア自身は、レイが前世でプレイしていたゲームのキャラクターなので、リアルに演じるよりもやり過ぎちゃうぐらいがちょうどいいのかなと思ったんです。それで、アドリブをたくさん入れたり、語尾をものすごく伸ばしてみたりと、かなり誇張してお芝居をしました。ただ、オーディションを受けた時点では、クレア役に決まると思っていなかったんです。どうしても声質的にクレアの持つ強さが出ないんじゃないかなと思っていたので、決まったときは本当に青天の霹靂でした。

――クレアは、言葉の端にやさしさがにじみ出ている子なので、そこがピッタリだったのかもしれませんね。

 ありがとうございます。オーディションのときは、本当に感じたままにお芝居をしただけだったので、クレア役が決まってビックリしましたし、すごくうれしかったです。

――アフレコが始まってほかのキャストと掛け合いをするようになって、セリフ回しに変化はありましたか?

 変わりました! オーディションの段階ではイマジナリーレイちゃんを相手にしたお芝居でしたが、芹澤優ちゃんというパートナーができて、優ちゃんのお芝居が、私の予想をものすごく超えてきてくれたので、それに乗っかっていくようになりました。オーディションの段階から楽しいお芝居でしたが、優ちゃんとの掛け合いでは本当にウキウキしてしまって。とくに日常のやりとりは、考えるより感じるという感覚で演じることができました。

――クレアは誰を相手にしているかで、話し方や態度が変わりますよね。

 クレアは素直な子なので、態度がそのまま表に出てしまうんですよね。ですから、その違いは気を付けて演じました。ベースとして鼻の頭がツンと上がったところをイメージしつつ、片思いのお相手であるセインに対するときは赤くなったり喜んだりする部分をあえて誇張して、隠さず素直に。お父様が出てくるときは、ちょっと子供っぽさや甘えた感じも出しました。

――演じていて難しかったところはありましたか?

 レイに対するツッコミのバリエーションを考えなければならなかったところは大変でした。とにかくツッコむシーンが多いので、ツッコミ方を一辺倒にしたくなかったんです。だから、どうキャンキャン言おうかなと、つねにバリエーションを考えていました。

――奈波さんは、クレアのどんなところがとくに魅力的だと感じますか?

 まず素直すぎるところ。それから、一本筋が通っているところも素敵だなと思います。貴族として、ビシッと決めるところは決めるところも好きです。

――クレアに共感できる部分はありますか?

 不器用なところはすごく似ていると思います。それから、悪になりきれないというか、相手の事情をつい考えてしまうところや、照れから反発してしまい、あとから自己嫌悪してしまうところも共感しかありません。

――スタッフからのディレクションはありましたか?

 それが本当に自由にさせていただいて。細かなディレクションはもちろんありましたが、優ちゃんも私もいい意味でやりたい放題でした(笑)。何よりもアフレコの段階でほぼ映像ができあがっていたので、クレアが話していないときにどんな表情をしているのかもはっきりとわかったんです。そのぶんアドリブも入れやすく、のびのびとお芝居ができました。クレアが映っているシーンはほぼ全部にセリフや息が入っていると思うので、ぜひチェックしてみてください。音響監督の髙桑一さんとはこれまでも何度かご一緒させていただいていて、自由にやらせてくださる方だとわかっていたので、「もう1回やり直したいです!」という宣言もしやすかったですし、和気あいあいと楽しいアフレコができました。

――クレアに迫るレイにはどんな印象がありますか?

 何かを思い続ける経験は私にもあるのですが、あそこまで表に出して一途に全力で追いかけたことがないので、本当にすごい人だなぁと思います。ただ、じつはレイちゃんって押せ押せの明るい子というだけではないんです。彼女もじつは心の奥底に抱えて隠しているものがあるので、できるなら彼女を守りたい。もしゲームのなかに入れるのなら、レイのルームメイトのミシャと一緒に、レイちゃんのメンタルケアがしたいです。

――レイとクレア以外で、いま気になっているキャラクターはいますか?

 ミシャとクレアのメイドのレーネは、それぞれに葛藤を抱えているので気になります。とくに今後はレーネに注目していただきたいです。男性キャラクターならセイン様……かな。クレアのことをいろいろ助けてくれますし、なんと言ってもクレアの恋のお相手なので、その関係にも注目して欲しいです。

――最後に、今後の見どころを教えてください。

 ちょっと物語もシリアスになり、国の問題なども出てきて、クレアも難しい立場に立たされたりします。ただ、シリアスなだけではなく創立記念祭での男女逆転喫茶など、コミカルなシーンも盛りだくさんです。レイのクレアに対する押せ押せもまだまだ続きますし、過去の回想で幼いクレアも登場します。とにかく全編が見どころなので、たっぷり楽しんでいただきたいです。

MegamiにQuestion


Q.自分のチャームポイント
A.目の下のクマ
幼いころからずっとあるものなので、ないと違和感があるんです。以前、メイクで隠していただいたときに、自分じゃないと思っちゃって。それ以来、この不健康なクマ込みで私なんだと気づき、チャームポイントだと思うようになりました。

Q.自分のニックネーム
A.“かりんこ”と呼んでほしい
学生時代から「奈波さん」か「果林」としか呼ばれてこなかったので、「かりんこ」と呼んで欲しいです。「かりんこ」は、ミジンコをスポイトでビーカーに移すというお仕事をしたとき、ミジンコに名付けたことがきっかけで気に入りました。いまは芹澤優ちゃんだけが呼んでくれています。

Q.自分の声の特徴
A.ほわっとキンキン
ほわっとしつつも声は高めでキンとする部分があるので、音で表現するなら「ほわっとキンキン」です。

Q.自分の性格
A.明るい不器用さん
まっすぐな道をジグザグで走っちゃうようなタイプなので(笑)、これ! というのは難しいのですが、基本は明るくて、不器用さに落ち込むタイプです。

Q.いま、ハマっていることは?
A.資格を取ること

もともと無趣味で、休みの日は1日中、想像や妄想でつぶれちゃうタイプなのですが、最近は資格試験を受けて合格することがうれしくて。ストレス解消にもなるんです。いまは河童の捕獲許可証というものが気になっています。

Q.いまの奈波さんの“推し”は?
A.鳥羽水族館のラッコのメイちゃん
動物が大好きで、いまはラッコのメイちゃんを推しています。飼育員の方と一緒にやる芸が、すごくかわいいんです! その前はゴールデンレトリバーYouTuber、その前はシマエナガを推していました。

Q.奈波さんが思う悪役令嬢とは?
A.ヒロインの引き立て役になるけなげな存在

悪役令嬢って、物語のきっかけ作りをしてくれる存在だと思うんです。ヒロインのことを一生懸命引き立ててくれて、すごくがんばっているけなげな人だと思っています。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.二次元の推しに会えたら、君たちはどう生きるか?

レイちゃんはクレア様大好きって言っていますが、彼女がクレア様とくっつきたいのか、はたまたクレア様の幸せを願っているのかなど、この先揺れるところも出てきます。そんななかで君たちはどう生きるか? と問いかけたいと思います。

■Profile
ななみ・かりん/1月7日生まれ。北海道出身。アトミックモンキー所属。主な出演作は『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』マリネット/レディバグ役、『マブラヴ オルタネイティヴ』御剣冥夜役など。

■作品Information
前世でプレイしていた乙女ゲーム『Revolution』のヒロインであるレイ=テイラーに転生した大橋零。前世の“推し”だった悪役令嬢・クレア=フランソワに出会った彼女は、いきなり「大好きです!」と告白。クレアから嫌がらせをされてもご褒美だと喜び、彼女に近づこうとする。

©いのり。・愛中出版・一迅社/わたおし製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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