「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」長江里加・立花理香・前田佳織里に聞く作品の印象と18歳の思い出 | アニメ!アニメ!

「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」長江里加・立花理香・前田佳織里に聞く作品の印象と18歳の思い出

『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』ミツハ(山野光波)役の長江里加さん、コレット役の立花理香さん、サビーネ役の前田佳織里さんにインタビュー。

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(左から)立花理香・長江里加・前田佳織里
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 Web小説投稿サイト「小説家になろう」で累計1億2,000万PV越え(2022年10月時点)した小説『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』がTVアニメ化。ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットANiMAZiNG!!!枠にて、2023年1月7日(土)より放送がスタートする。

 本作の主人公は、両親と兄を事故で失い天涯孤独となった18歳の少女・ミツハ。彼女が家の維持費や生活費などこれからの生活に悩んでいたある日、謎の存在から「こちらの世界」と「異世界」を“行き来”できる能力を与えられる。そこから彼女が思いついたことは、安定した生活を得るために、二つの世界で10億+10億の合計20億円<8万枚の金貨>を貯めるというものだった。

 今回はミツハ(山野光波)役の長江里加さん、異世界でミツハが出会う8歳の少女・コレット役の立花理香さん、異世界にあるゼグレイウス王国の第三王女・サビーネを演じる前田佳織里さんにインタビュー。作品に見どころに加えて、それぞれの18歳の頃の思い出についても振り返ってもらった。


(左から)立花理香・長江里加・前田佳織里【画像クリックでフォトギャラリーへ】

[取材・文:M.TOKU 撮影:吉野庫之介]

キャラクターの年齢は芝居する上で意識する?


――原作・シナリオを読んだときの印象をお聞かせください。

長江情報量がたくさん詰まっているなと思いました。そのひとつ、ひとつが興味深く、ミツハがどう動こうとしているのかが先に読者に伝わるような構成になっているのが面白くて。ミツハの行動がどういう結果になるのか、予想しながら読むのが楽しかったです。

立花まずメイントピックが「お金稼ぎ」という現実的なもので驚きました。しかも、それを異世界でやるという(笑)。ミツハがこちらの世界と異世界の2つの世界を行き来しながら、どうやって金貨を稼いでいくのかなとワクワクしながら作品を読んでいました。

前田ミツハってすごく頼もしい子だなというのが第一印象でした。生い立ちが過酷でつらい思いをたくさんしているのに、彼女は前向きに人生を切り開こうとしているんです。その姿からとても勇気をもらいました。こちらの世界の物やアイデアを異世界で役立てる彼女に感心もしました。私だったらこういうことやりたいなって、色々な可能性を感じましたね。どこを取っても楽しくて、原作を読み進める手が止まらなかったです。

――続けて、演じるキャラクターの紹介をお願いします。

長江ミツハは高校卒業を目前に両親と兄を一度に失い、天涯孤独の身となった18歳の女の子です。たまたま“謎の存在”から「世界転移」という能力が与えられて、こちらの世界と異世界を行き来できるようになりました。彼女は、いま何をすべきかを頭のなかで明確に判断して、それを行動に移せるタイプなんです。本当に18歳なのって思うくらいたくましくて、どこに出しても恥ずかしくない女性ですね(笑)。そんな彼女だから、異世界でも生きていけるんだと思います。ミツハを演じられてすごく嬉しいですね。

立花コレットちゃんはミツハが最初に出会う異世界の少女です。見た目はかわいいのですがすごく強い。メンタルではなく、物理的に(笑)。幼いながらにも異世界で生きていくうえでの強さを身に着けているんですよね。ただ、見た目通りに純粋で優しい子で、ミツハが旅に出ても健気に帰りを待っているんですよ。いい子です。

前田サビーネちゃんはミツハが異世界で出会う、ゼグレイウス王国の第三王女です。かわいい天使のような女の子なのですが、意外とあざとい面もありまして(笑)。そこも魅力的な子です。彼女はミツハちゃんにとても懐いています。好き好きオーラ全開の彼女をぜひオンエアでチェックして欲しいですね!

――ご自身よりも若い、幼いキャラクターを演じる際に、年齢感などは意識しますか。

立花私たちの世界視点で言えば、コレットちゃんは幼いですし見た目もかわいいので、最初はめちゃくちゃかわいいに振って、幼めに演じようと思っていたんですよ。そしたら、「あの世界ではもう生きる術をお父さん・お母さんから教わっていて、しっかりしている面もあるので、もうちょっと年齢感上げていいです」というディレクションを受けまして。私が思っていたよりも、あの世界での8歳は幼くなかったんです。

――現実世界と異世界では環境も体験することも異なると思うので、同じ8歳でも色々と違うのかもしれません。

立花そうかもしれないですね。

前田育った環境と言う面でいえば、サビーネちゃんは貴族たる上品さを意識しました。最初は年相応の好奇心旺盛な子なので、それを最大限に出してみようと思って演じていたのですが「上品さと純粋さのバランスを取りたいかも」というディレクションを受けたんです。個人的には品のあるゆったりした喋り方をすると尺に収まらない、キャラクターの口の動きに合わないかもしれず心配だったのですが、「ちゃんとキャラクターの息の量で調整すれば絶対ハマるよ」とアドバイスをしてもらって。実際に演じてみたところ、同じセリフでゆっくり話しているはずなのに尺がピッタリだったんですよ。不思議な感覚でしたが、こういう演じ方もあるんだと、新しい発見になりました。

長江ミツハは確かに私よりも年下ではありますが、精神年齢は自分よりも上だと感じています。なので、演じるうえでも少し年齢感をあげつつも、生きることを楽しんでいるミツハをみなさんに感じてもらえるよう、自分自身も楽しいという気持ちを作ってアフレコに臨みました。事前に「芯のあるミツハでいて欲しい」というディレクションがあったのでそれは念頭に置きながら、ポジティブであっけらかんとした彼女を表現したいと思って演じています。

アルバイト体験談でまさかの共感


――ミツハと同じ18歳の頃、みなさんはどんな生活を送っていましたか?

前田18歳……私はちょうど声優を志したぐらいのときですね。もともとガールズバンドをやっていて歌うのが好きで、将来は何かを表現する仕事に就きたいなと漠然と思うようになっていたんです。それに向けて何をしていいのかは分からないけれどエネルギーだけは十二分にある!という状態でしたね。いわゆる受験シーズンは、高校で勉強も頑張らないといけない気持ちもあるけれど、声優になりたいからどうしたらいいだろうという気持ちに挟まれていました。そんな気持ちだったこともあって、放課後課外をこっそり抜けて逃げ出しちゃったこともありまして。

立花放課後課外って?

前田北九州の一部高校ってちょっと特殊で。まず朝課外っていう1時限目より前にやる課外授業があるんですよ。

立花なんか聞いたことある!

前田朝課外は0時限目なんて呼ばれることもあります(笑)。それと同じように、授業が終わったあとに放課後課外という全員参加のものがあって。受験シーズンになると、課外時間が長くなることもあるんですよ。

長江ふつうの授業にプラスしてあるんですね。

立花私は18歳の頃……というか、大学生になった頃がいちばん勉強を楽しんでいた時期だったかも。自分のやりたい勉強ばかりできて「いえーい!」って思っていました(笑)。大学の寮生活も楽しかったですね。当時は声優として仕事をすることになるとは想像もしていなかったです。小さいときになりたいと思ったことがありましたが、現実的に難しいかなと考えて大学に進学しました。まさか今こうやって声の仕事ができているとは。ありがたい限りです。

長江勉強の話でいえば、私は中学生くらいがいちばん楽しさのピークだったかなぁ。高校生になってからは勉強よりも軽音楽部にのめり込んでいました。

立花楽器は何を担当していたの?

長江ギターボーカルを担当していました! かといって別に目立ちたがり屋ってわけではなくて。どっちかというと引っ込み思案で人見知りだったけれど、好きになることがほとんど目立つものだったんです。そのギャップと戦いながら生きていました。声優を目指したのは、将来何をするにしても、自分にはスキルや手札がないと思ったのがきっかけでしたね。私には何もないと悩んでいたときに、幼少期から色々な人に声で褒められることが多かったことを思い出したんです。周りのみんなが「声優になれる」と言ってくれたし、チャレンジしてみようという気持ちになって。最初は表現することが恥ずかしかったです。再びギャップに悩まされました。

――それでも、こうやって声優として色々な活躍をされています。

長江気持ち的に不安定な時もありましたが、今こうやって声優として活動できることがありがたいなと思っています。あと、18歳の頃の思い出といえばアルバイト。ケーキ屋さん、ハンバーガー屋さん、ティッシュ配り、ファミレスなど、色々なところでアルバイトしていました。

前田アルバイト経験はとても懐かしいです! 高校生のときはアルバイトが禁止されていたのですが、声優になる夢を叶えるには上京したほうがいいと思い、卒業後は独学で声優の勉強をしながら色々なアルバイトをやってお金を貯めていました。派遣のアルバイトでティッシュ配りをしたり、ヨーグルトを配ったり……。長く勤めていたのは、ミスタードーナツさんですね。難しいドーナツの名前はいい活舌練習にもなりました。

長江分かる、分かる! 私もジョナサンで働いていた時に、長い名前のメニューがあって。あれ、いつも訓練だなと思いながら読み上げてた。

前田他の店員さんは略して言うのに、私はあえてフルネームで言っていました(笑)。

長江あえてね! 分かるよ。

立花そんなあるあるが(笑)。

長江こんなに共感したのは初めてです(笑)。

立花私もアルバイト好きで色々やっていて。飲食店で言えばファミレスっぽいところに勤めていたなぁ。最初はホールで受かったんだけど、店長がすごくギャル好きで。どうやら私からはギャルっぽさを感じられなかったらしく「お前は厨房だな」と言われまして(笑)。

――なんと! 受かった後にそんなことが。

立花はい、まさかの配置転換でした。私はキッチンでピザをこねたり、パスタを作ったりしていましたね。そのおかげで自炊能力が上がりました(笑)。いい思い出ですね!

――アルバイト経験などもお話いただき、ありがとうございました。最後に一話の見どころを教えてください。

長江こちらの世界と異世界で金貨を8万枚貯めるぞと決意するまでの流れが、一話で描かれます。タイトルにもなっているセリフを言うかも?しれないので、絶対に聞き逃さないでください! リアルタイムで見逃しちゃっても配信サービスなど何かしらで見られることは私も祈っておりますが、ぜひ一話からよろしくお願いします!

TVアニメ『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』作品情報
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットANiMAZiNG!!!枠にて2023年1月7日(土)26時~から放送スタート
<スタッフ>
原作:FUNA(講談社 Kラノベブックス 刊)
コミカライズ:モトエ恵介(講談社「水曜日のシリウス」連載)
監督:玉田博
シリーズ構成:稲荷明比古
キャラクターデザイン:福地友樹
アニメーション制作:FelixFilm
<キャスト>
山野光波:長江里加
コレット:立花理香
サビーネ:前田佳織里
山野剛史:福山潤

(C)FUNA・講談社/「ろうきん」製作委員会

《M.TOKU》
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