「チェンソーマン」主人公・デンジはド底辺×電ノコダークヒーロー【キャラ解説連載(1)】 | アニメ!アニメ!

「チェンソーマン」主人公・デンジはド底辺×電ノコダークヒーロー【キャラ解説連載(1)】

TVアニメ『チェンソーマン』が2022年10月11日より放送スタート。アニメ!アニメ!では本作の魅力的なキャラクターたちを解説。第1弾では主人公・デンジ編をお届け!

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『チェンソーマン』キービジュアル(C)藤本タツキ/集英社・MAPPA
  • 『チェンソーマン』キービジュアル(C)藤本タツキ/集英社・MAPPA
  • 『チェンソーマン』11巻書影(出典:Amazon)
  • 『チェンソーマン』ティザービジュアル(C)藤本タツキ/集英社・MAPPA

2022年9月時点でコミックス計11巻の累計部数が1,500万部を突破した、藤本タツキの人気マンガ『チェンソーマン』。現在「少年ジャンプ+」で掲載中の原作第二部も盛り上がりを見せる中、いよいよファンの待望のTVアニメ放送が10月11日よりスタートする。

アニメ!アニメ!では、TVアニメ『チェンソーマン』放送に伴い、「デンジ」「マキマ」「アキ」「パワー」「その他第4課」に視点をそれぞれフォーカスした解説コラムを連載。『チェンソーマン』のダークな世界観を彩るキャラクターたちの魅力に迫る。
アニメで初めてチェンソーマンの世界に触れる方でも作品を楽しめるような、ネタバレなしのキャラクターガイドとして読み進めていただければ幸いである。

第1弾となる本稿では、主人公・デンジにフォーカスする。

■そもそも『チェンソーマン』って?


「悪魔」が日常にいる世界で、主人公の少年デンジがデビルハンターとして周囲を巻き込みながらさまざまな悪魔と対峙していく物語。これまでの「人々を守るためのヒーロー」の概念を覆す、凶暴で血飛沫飛びまくりな新時代のダークヒーロー×アクションだ。
デンジは裏切りに遭い殺されてしまうのだが、相棒・ポチタの命と引き換えに「チェンソーの悪魔」として蘇る。敵の悪魔を倒したデンジはマキマに拾われ、公安の退魔特異4課のメンバーとして日々実験的な悪魔との対戦を強いられていく――。


【悪魔とは

特定の動植物や物、存在、概念などに、人間が恐怖を抱くことで生まれてくる怪物。人間に嫌悪、恐れられるほど強くなっていくため、戦闘能力の高さにも個体差がある。
悪魔と戦う職業も存在し、デビルハンターと呼ばれている。人間が代償を差し出せば悪魔から力を借りることもできるので、両者の間で契約を結ぶことも。公安にはデンジのほかにも悪魔と契約するデビルハンターがいるようだ。

■キャラ紹介: デンジ


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ここからは『チェンソーマン』の主人公・デンジについて解説しよう。デンジは父親の借金返済のためにいわゆる「ド底辺」の生活を送ってきたことから、幸福を感じる生活水準が人よりも低い。デンジの行動原理は「普通の幸せを手にする」ことであり、デンジの考える普通の幸せとは“ジャムを塗った食パンを食べること”や、“異性の体に触れること”などを指す。自分に初めて優しくしてくれたマキマに好意を寄せており、彼女の半強制的なスカウトによって公安の退魔特異4課のメンバーとして働くことを決意する。

欲求に忠実ではあるがまっすぐで裏表がなく、基本的には素直な性格。しかし、天涯孤独ゆえにポチタ以外の他者と深い関係を築く経験をしてこなかったため、社会で働く上での常識や倫理観が決定的に欠けている。だからこそ、恐れ知らずな人物が求められるデビルハンターとしては優秀な人材でもある。

対悪魔とのバトルでは「チェンソーマン」として頭部から突き出たチェンソーによる圧倒的なパワーを見せつけるが、普段は綺麗な女性の頼みに弱いなど16歳の男子相応な一面も。公安に入り初めてできた仲間と呼べる人々との交流を通して、少しずつ自分の居場所を見つけていく。


【ポチタとは
犬のような見た目のチェンソーの悪魔。デンジが非正規のデビルハンターとして日銭を稼いでいた頃に、相棒として日夜共に過ごしていた。しかし「ゾンビの悪魔」に襲われた際に、“心臓をデンジにあげる代わりにデンジの夢を自分に見せてほしい”とデンジと新たな契約を結び、ポチタの心臓を共有する形で2人は融合。結果、チェンソーマンが誕生した。

■筆者的推しポイント


メインヒーローでありながらもギリギリの倫理観を攻めてくるデンジの予測不能な行動からは、初回から目が離せない。デンジは王道のいわゆるジャンプ系のヒーローとしては異色の存在であるが、デンジの持ち合わせている少年らしいピュアな一面を知ってしまうと、見ている側としてはなぜか憎めなくなってしまう。人らしさと悪魔らしさを持ち合わせたデンジが「普通の幸せ」を追い求めて奮闘する様子に、なぜか応援してしまいたくなる、そんなヒーローが「チェンソーマン」なのだ。

デンジの魅力はセリフにもある。そのなかでも印象的なのは「夢バトルしようぜ!」。こちらのセリフは「ブシロードTCG戦略発表会2022 実りの秋」で配信されたキャストコメントでも披露されており、ファンの間では話題となった。

■演じるのは新人声優・戸谷菊之介


デンジを演じるのはソニー・ミュージックアーティスツ所属の新人声優・戸谷菊之介。主演作品はテレビアニメ『チェンソーマン』が初となる。1998年生まれ(現在23歳)の若さでの主演抜擢に、才能を感じさせられる。趣味はジャズピアノ、トロンボーン、暗記・暗譜と、演じるデンジとはかけ離れた印象。だが、公開された本予告の「散々な目ぇばっか遭ってよぉ…我慢しかしてね~のに…まだ一揉みもしてねーんだよ~!!」という雄叫びに、ファンにはバトルに興じるデンジの姿がありありと浮かんだことだろう。
また、相棒ポチタを演じるのは『メイドインアビス』ナナチ役などを演じる井澤詩織。第1話の2人の掛け合いにも注目したい。

TVアニメ『チェンソーマン』が原作のどの範囲まで該当するかは現状定かではないが、メインキャストの発表を見る限り、デンジのデビルハンターとしての成長と公安を巻き込んだメンバーのド派手なアクションバトルを楽しむことは十分にできそうだ。異色のダークヒーローの活躍が今から待ちきれない。

(C)藤本タツキ/集英社・MAPPA


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《すなくじら》
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