2021年11月10日に幕張イベントホールで開催された、約11年ぶりとなる『マクロスF』単独ライブ『マクロスF ギャラクシーライブ 2021[リベンジ]~まだまだふたりはこれから!私たちの歌を聴け!!~』の模様を収録したBlu-rayが、6月22日(水)に発売されます。
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「ゴ~~ジャス盤」は、当ライブキービジュアルを用いた、金の箔押しやキラキラした質感がまさに“ゴ~~ジャス”なボックスに収納。さらにバックステージパス風ネックストラップや「娘ドラ◎2022+LIVE SELECTION」CDも同梱。娘ドラ◎のクレジットには、『マクロスF』の主人公・早乙女アルトの名前も記載されており、どのような内容になるか期待が高まります。
また「限定盤」にも、ライブフォト収録ゴ~~ジャスブック(ゴ~~ジャス盤と同等のもの)が同梱されるほか、こちらも銀の箔押し三方背スリーブケース&デジパックと豪華な仕様に。11月9日の幕張イベントホール公演・日替わり曲や、11月23日の神戸ワールド記念ホール公演・日替わり曲のほか、メイキングやインタビュー映像も収録されます。
この度、そんなBlu-rayの発売を記念して『マクロスF』ランカ・リー役の中島愛さんと、『マクロス』シリーズの制作に長年携わる、フライングドッグ代表取締役社長・佐々木史朗さんにインタビュー。ライブの思い出や裏話、Blu-rayの楽しみ方、そして今後も続いていく『マクロス』に抱く展望も語っていただきました。
[文=米田果織 取材=吉野庫之介 撮影=小原聡太]
■本番のステージ、中島愛&May’nの間にあった「言葉にしなくとも分かり合える“何か”」
――昨年のライブのBlu-rayがいよいよ発売になります。収録される映像を見て、とくに印象に残ったシーンはありますか?
中島:スタッフの方々がたくさんの演出を考えてくれたので、どれも印象的です。オープニングでバルキリーが発進する演出は鳥肌が立ちましたし、私のソロパートだと「虹いろ・クマクマ」での魔法が使えるように見える演出がお気に入り。指を指すとキャラクターたちがスクリーンに飛び出してきたり、そんなこだわりのシーンが映像でしっかり見てもらえると思うと嬉しいです。
佐々木:ライブはどうしても席からしか見えないので、サービスモニターはあるにせよ、見る角度は決まってきてしまいますよね。その点、映像商品ではいろいろな角度から鮮明に見えますし、好きな場面を繰り返し見ることもできます。僕が見てほしいのは、愛ちゃんとMay’nちゃんが呼吸を合わせているシーン。見ていてすごく魅力的だと感じました。
――ライブ当日を振り返り、May’nさんとどのような会話をしたか覚えていますか?
中島:当日だけでなくリハーサルからずっと2人一緒で、たくさんのことを話しました。『マクロスF』放送当時からもちろん仲は良かったですし、話す機会も多かったのですが、ここまで自分の気持ちを正直に話し合ったのは初めて。そうやって意見を出し合いながら、ライブを作っていきました。しかし、いざ本番のステージでは、言葉にしなくとも分かり合える“何か”が2人の間にあって。目線だったり、呼吸だったりで「2人の気持ちが通じ合ってる」と思えるところがたくさんあったのを覚えています。
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――佐々木さんの挙げた呼吸を合わせるシーンや、アイコンタクトのシーンはとてもエモかったです。
中島:それも「ここで目を合わせようね」と決めているわけではないんですよ。自然とお互いが惹き寄せ合うように目を合わせる場面が何度もあって。ずっとそばで歌ってきたからこそなんだと、自分でも思います。
――そんな様子をずっと見てきた佐々木さんは、2人にどんな思いを抱いているのでしょうか?
佐々木:ランカと歌シェリルをMay’nを決める前は「共通点のある2人しよう」などはまったく考えていなかったのですが、実際、愛ちゃんとMay’nちゃんに決まってみたら、2人が同い年だったり、偶然イニシャルも同じだったりという共通点が分かってきて……。そういう意味で、なにか“縁のある2人”なのかなとは思いました。そしてまた2人とも「菅野よう子被害者の会」会員でもある……(笑)。
中島:え、なんですかそれ(笑)!
佐々木:菅野さんは「ここはこうしたい」ってビジョンが明確にあるから、周りは結構振り回されるんですよね(笑)。「こう言われたけど、どうすれば良いんだろ?」と2人でたくさん話し合う機会もあったようなので、「菅野よう子被害者の会」と名付けてみました(笑)。
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■45年、50年……これからも続く『マクロス』に抱く展望は
――「ゴ~~ジャス盤」「限定盤」「通常盤」と3種類のパッケージが発売。とくに注目してほしい仕様や特典はありますか?
中島:私は、日替わり曲を入れられたのが良かったと思っています。『マクロスF』はとにかく曲数が多いので、セットリストを作る時はかなり厳選したので……。神戸公演でしか披露しなかった「CMランカメドレー(ニンジーン Loves you yeah!~ダイナム超合金~だるまゼミナール~スターライト納豆~ファミリーマート・コスモス)」はぜひ聴いてほしいです!
――ドラマCD「娘ドラ◎」も収録されますね。
佐々木:どうせだったら内容をライブとリンクさせようということになり、ライブ前、途中、ライブ後の楽屋の模様を描いたストーリーにしました。Blu-rayを見た人たちが妄想できると良いなと思って(笑)。
――4月に発売した、『マクロス』シリーズ40周年を記念した超時空コラボアルバム「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」がオリコン1位を獲得。こちらも多くのファンから反応があったと思います。
中島: 私もMay’nちゃんも細かい部分にこだわってワルキューレの曲を歌わせてもらったのですが、それに気付いてくださる方がたくさんいて「お互いのリスペクトが感じられました」というコメントは本当に嬉しかったです。「FとΔが交差するってどんな世界線?」とすごく考え、歌い方にすごく悩んだ収録だったので……。
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佐々木:「ただ歌うだけ」と単純に考えがちなんだけど、歌う側は役を背負っているので、そんな簡単ではないんですよね。キーもオリジナルキーなので、お互い歌いづらい部分もたくさんあったと思います。そんな大変さを乗り越えたがゆえに、本当に良いものができました。歌い手さんが頑張ってくれたからこそ良いものができたし、だからこそファンが喜んでくれて、オリコン1位が獲得できたと思っています。
――『マクロス』は今後、45年、50年とさらに続いていくと思います。今後の予定、また抱いている展望があれば教えてください。
佐々木:まだ何も決まっていません(笑)。ある程度、時代や状況が許されるタイミングが来たら、ぜひまた何か楽しい企画ができたら良いなと思っています。また新しい『マクロス』も作られるだろうし、これからもずっと続けていけたら良いですね。
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中島:今回のクロスオーバーCDのように、シリーズを超えてまた何かできたら良いですよね。コロナ禍が終わり、お客さんも声が出せる状態で、フルキャパで「MACROSS CROSSOVER LIVE」がしたいです!
――ぜひ期待して待ちたいと思います。最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします。
中島:2019年の「MACROSS CROSSOVER LIVE」の時に「Fのライブがまたあったら良いな」と発言したのですが、それは2014年に行われたFire Bomber(『マクロス7』に登場するロックバンド)のライブを見たことがきっかけでした。先輩たちのように、私たちもまだまだ走っていきたい。そう思って発言したので、こんなに早く実現することができて、こうやってディスクにもなって、本当にありがたいです。これからも『マクロスF』をよろしくお願いします。
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佐々木:今回のライブでは、熟成した愛ちゃんとMay‘nちゃんを見ることができます(笑)。いろいろなことを経験して、お2人の歌がワインのように深みが増しているなと感じました。アニメ放送当時のライブ映像と見比べて、フレッシュなワインと熟成ワインを飲み比べるように見てみてはいかがでしょうか。
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