アニメ「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」丸岡和佳奈インタビュー「イリーナは私が理想とするツンデレ」

『史上最強の大魔王、村人Ａに転生する』でイリーナ・リッツ・ド・オールハイドを演じる丸岡和佳奈にインタビュー。

インタビュー

2022.4.13 Wed 12:45

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イリーナ・リッツ・ド・オールハイドを演じる丸岡和佳奈　(C)下等妙人・水野早桜／KADOKAWA／村人A製作委員会

　読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2022年5月号には、『史上最強の大魔王、村人Ａに転生する』でイリーナ・リッツ・ド・オールハイドを演じる丸岡和佳奈が登場。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

イリーナは繊細だけど明るく元気な女の子

――『史上最強の大魔王、村人Ａに転生する』という作品の第一印象を教えてください。
　大魔王が友達作りのために転生するというストーリーを聞いて、ポップでギャグの色が強い感じの作品なのかなという印象でした。しかし、ストーリーが進むにつれてそれぞれのキャラクターが抱える問題などに触れていき、深みのあるお話とあいまって、どんどん登場人物への感情移入が増すのがおもしろいなと思いました。
　オーディションでは、イリーナちゃんの「オンリーナンバーワンベストフレンドよ！　つまり、あたしの上にはあたし以上の友達はなく、あたしの下にはあたし以下の友達ばっかり！　そんな関係！」というアードくんへのセリフが印象的でした。冷静に考えると、とんでもないこと言ってるなぁ!?　とビックリしました。このセリフで、アードくんとイリーナちゃんの信頼関係が感じられました。

――イリーナというキャラクターには、どんな印象がありましたか？
　明るくて正義感の強い素敵な女の子という印象でした。気が強いけどやさしさも持っていて、私が理想とするツンデレともいえます！　あと見た目がとてもかわいくて私の好みなので、そこが印象に残っていました（笑）。アフレコが進んでもイリーナちゃんの印象は、いい意味で変わらなかったです。

――そんなイリーナを演じる際に大切にしていることは？
　彼女の根が暗い面はあくまで状況がそうさせたと思っているので、本質であるやさしさや強さ、繊細さを忘れずに、でも明るい元気な女の子というイメージから外れないように演じました。

――イリーナを演じるうえで、難しかったところはありましたか？
　普段明るいからこそ、影のあるシーンはよりていねいに演じたかったんですが、繊細な精神状態のイリーナちゃんを演じるときは難しかったです。

――スタッフからのディレクションで印象に残っていることは？
「もっと『アードくんが大好きー！』という感じを出していいよ！　もっと！」とよく言われました（笑）。それを聞いて、私が想像しているよりもイリーナちゃんのアードくんへの愛は深いのかも!?　と思いました。「ある一件が落ち着いてからイリーナはさらにアードくんへ依存する」と言われたのも印象に残っています。

――イリーナのどんなところがとくに魅力的だと感じていますか？
　ダメなことはダメ、感謝するときは「ありがとう」と自分の気持ちを相手にしっかり伝えられるのは彼女の魅力のひとつかなと思います。アードくんが「この笑顔があれば何も恐れることはない」と思えるような素敵な笑顔も大好きです。彼だけではなく、たくさんの人をその笑顔で明るい気持ちにさせてくれたんじゃないかな……？　アードくんがクラスの子たちに褒められると、嫉妬ではなくて「さすがあたしのお友達！」と毎回言っているのも素直でかわいいですね。

――そんなイリーナと自分とで似ているところはありますか？
　好きなものや人に関しては、すごくわかりやすい態度になっちゃうんですよね。イリーナちゃんとアードくんを見ていると「私もこのくらいわかりやすいのかな？」って思いました。

――逆に、イリーナと正反対だなと思うところは？
　人見知りなので、初対面でいろいろ話せないところかな……。

――アードへの印象を教えてください。
　転生もしているし、イリーナちゃんたちよりも大人でクール……かと思っていたんですが、たまに出る「おじいちゃんが孫を見守るような言動」に、もしかして癒し系なのでは……!?　と思っています（笑）。

――アードの好きなところは？
　意外と普通のことを考えているところです！　大魔王様だったとはいえ、人柄はこのままだったのかと思うと、確かに人間らしくて孤独になったらちょっと辛そうだな……と思いました。

――魔法学園で出会うジニーやシルフィー、オリヴィアへの印象は？
　ジニーちゃんにはいろいろと驚かされて、最初と印象が一番変わった子かもしれません。でも、それはアードくんやイリーナちゃんとお友達になったからこそ、心を開いていってくれたのかなと思っています。シルフィーは嵐のようなパワフルさ……。登場からパワフルな印象でした。彼女がいるとつねににぎやかですね。でも、意外と一途な面があったりしてそんなところも好きです。オリヴィアはまじめでクールなお姉さんかと思ったら、お茶目でびっくりしました！　アードくんをいろいろ疑ってニヤニヤしながら探りを入れているやりとりは、かわいくてとくに好きなところです（笑）。

――アフレコの思い出は？
　全員がアフレコでそろうことは時世的に難しかったですが、和やかな雰囲気でした。とくにアード役の深町寿成さんとジニー役の羊宮妃那さんとはよくお会いしていたのですが、おふたりとも柔らかい雰囲気をお持ちなのでとても和やかな現場でした。

――物語の序盤の見どころを教えてください。
　序盤はアードくんとイリーナちゃんの出会いをていねいに映像にしてもらっています！　よく聞いていると「コレはどういう意味？」みたいな話をしているところもあって、そこも注目ポイントです!!　その会話が物語にどうつながっていくかは、実際にアニメを見てください！　
　第1話は2人の子供のころのお話がメインで、2人にとっても運命の出会いなので楽しんでほしいですし、第1話の最後には成長した2人が出てきますよ！　第2話以降の学園パートも見どころがたくさんです！　最初はアードくんとイリーナちゃんの2人でしたが、ジニーちゃんと出会ってお友達が増えるんです。イリーナちゃんとジニーちゃんは、最初こそケンカをしたりもしますが、ある戦いを経て、お互いに大切な友達だと思い合っていることが明らかになるシーンがあって、私も泣きそうになりました。「私の友達に手を出すな」という言葉は、自分自身が泣きそうになるのを堪えて叫びましたので、放映を楽しみにしていてください！