声優・和氣あず未、「おしえて北斎!」絵師の格言に衝撃!“夢を叶える方法”とは?デッサンに挑戦も!【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

声優・和氣あず未、「おしえて北斎!」絵師の格言に衝撃!“夢を叶える方法”とは?デッサンに挑戦も!【インタビュー】

「日本美術×人生哲学」をテーマとしたショートアニメ『おしえて北斎! -THE ANIMATION-』より、主人公・岡倉てんこりん演じる和氣あず未さんに夢を追う人に向けた本作の魅力をインタビュー。さらにスター絵師たちの格言を実践すべく、和氣さんがデッサンやイラストに挑戦!

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「叶えたい夢があるのに、どう行動すべきかわからない」「努力するのは嫌だ……」

そんな悩みを抱えたことはありませんか?

声優の和氣あず未さんも、マンガ家やテニス選手などさまざまな夢を抱いては「大変そうだから無理だろう……」とあきらめてしまう学生だったといいます。


そんな和氣さんが「過去の自分にも見てもらいたい」と思うほど、夢を叶えるヒントが詰まった作品がショートアニメ『おしえて北斎! -THE ANIMATION-』です。


「日本美術×人生哲学」がテーマで、立派な絵師になりたいが努力はしたくないという女子高生・岡倉てんこりんが、日本史上に名を残すスター絵師たちのアドバイスを受けて、夢をかなえる方法やマインドを学んでいくストーリーです。

表現は違えど、「絵師」も「声優」も第一線で活躍できるのはほんの一握り。てんこりん演じる和氣さんは、「声優を目指していた頃の自分と重なった」とストーリーに共感したそうです。
また、声優志望者に向けて、作中に登場する絵師の格言「内なる美を見出せ」を大切にしてほしいとエールを送ってくれました。和氣さんがこの格言を選んだ理由とは?
夢を追う人に向けた本作の魅力とともに、たっぷり語ってもらいました。

さらに記事の最後では、スター絵師たちの格言を実践すべく、和氣さんがデッサンやイラストに挑戦!「さすがにこれは初めてです……!」と和氣さんも驚いた本作ゆかりのモチーフを、「内なる美」を活かして描いていただきました。
[取材・文=ハシビロコ、撮影=Fujita Ayumi]

てんこりんは自分の分身のようなキャラクター


――絵師になる夢を持ちながらもサボってばかりの女子高生てんこりんが、日本美術界のスター絵師たちから夢をかなえる方法を学んでいく『おしえて北斎! -THE ANIMATION-』。原作や台本を読んだときの感想はいかがでしたか?

和氣:北斎の名前は知っていましたが、歴史上の絵師に関する知識があまりなかったので、「難しい話なのかな…」と最初のうちは身構えていました。
でも、絵を見るとキャラクターもポップでかわいかったし、勉強が苦手な私でも「アニメを見ながら自然と勉強できる作品になりそう」と楽しみになりました。


――練習が苦手で才能もないと思い込んでいるてんこりんですが、役柄を知ったときはどう思いましたか。

『おしえて北斎! -THE ANIMATION-』(C)いわきりなおと / CWF
和氣:中学・高校時代の私自身と重なる、自分の分身のようなキャラクターだと思いました。まず形から入るところがそっくり!
絵師になりたいからとりあえず石膏像を買い、「でも絵を描くのはあとからでいいや」と思ってしまうてんこりんを見て、私も学生時代、声優を目指すためにと性能の高いマイクを買ったのですが、買っただけで満足してしまったことを思い出しました(笑)。


「私も変わろう!」と思えた理由


――「絵師」と「声優」は同じ表現者であり、どちらもプロとして第一線で活躍できるのは一握りです。夢を追うてんこりんを見てとくに共感したシーンはありましたか。

和氣:絵師になることを反対していた母親に向かって、絵師を目指すときっぱりと告げたシーンは、声優を目指していた頃の自分と重なりすごく共感しました。

――和氣さんは最初から声優を目指していたのでしょうか?

和氣:もともとはテニスの選手、キャビンアテンダント、マンガ家など多くの夢がありましたが、飽きっぽい性格のためかどれも長続きしなくて……。練習が疲れる、英語を勉強するのが面倒など何かと理由をつけてはあきらめていました。
そんな中でも「声優になりたい」と思う気持ちだけはずっと変わらなかったんです。


だからといって、声優になるための行動をはじめからできていたわけではありません。高校時代、同じく声優を目指していた友だちの誘いがきっかけで養成所や専門学校を見学したことで、それまで漠然としていた進路がはっきりと「声優」になりました。
自分だけではきっと夢に向かって行動を起こせていなかったので、周りから影響を受けて「私も変わろう!」と決意できたのは、てんこりんと同じですね。

――夢はあるけど何をすればいいのかわからない、と悩んでいる人もてんこりんに共感できそうです。

和氣:そう思います。私も無駄な時間を過ごしていた頃があったので「もっと別のことをしておけばよかった」と、もったいなく感じました。
もし叶えたい夢があって何も行動を起こせていないと感じている方は、本作を見れば一歩前に進めるかもしれません。そんな気持ちも込めて、てんこりんを演じたので心に響くと嬉しいです。

衝撃的だった絵師の格言



――絵といえば、和氣さんは事務所のプロフィールにも「特技:イラスト」と書かれており、Twitterにもかわいいイラストを投稿されていますね。



和氣:本格的な勉強をしたわけでもなく、プロフィールに載せたのはほかに自信を持てる特技がなかっただけです(笑)。でも特技にしておけば、そのうち上達するかもしれない。てんこりんと同じで、やっぱり形から入るタイプなんです。

絵は昔から描いていましたが、教科書に落書きする程度でした。勉強嫌いな子どもだったので、授業中に居眠りをしないためにこっそり絵を描いていたんです。
高校時代は友だちに誘われて美術部に入りましたが、それほど積極的に参加していなくて……でも今は趣味でイラストを描くことが楽しいので、時間があればペンタブを手に取っています。

――本作には「内なる美を見出せ」、「なんかいいを大事にしろ」など、絵師のさまざまな格言が登場します。そんななかで、和氣さんの心に刺さった格言は?

和氣:一番衝撃的だったのは尾形光琳(CV:KENN)が言っていた「才能イコール練習量」です。

『おしえて北斎! -THE ANIMATION-』(C)いわきりなおと / CWF
私もつい「才能がある人はいいなあ」、「あの人はセンスのかたまりだなあ」とうらやましく思いがちですが、尊敬できる方はみなさん努力していらっしゃるんです。
実際のアフレコ現場でも、演技が上手な方はたくさん勉強しているし経験も豊富。そんな方たちが常にお芝居のことを考えているので、才能だけではない努力が大切なのだと感じます。

あと歌川国芳(CV:林勇)が言っていた「好きなものを掛け合わせろ」も気に入りました。

――ちなみに、和氣さんが好きなもの同士を掛け合わせるとしたら、何を組み合わせたいですか。

和氣:犬とパンダです。2つを掛け合わせたものがダルメシアンだと勝手に思っています(笑)。白黒も犬も私が大好きな要素なので、絶対かわいくなるはず!


――(笑)。スター絵師を演じているのは、白隠慧鶴役に諏訪部順一さん、岸田劉生役に小野大輔さん、狩野永徳役に平川大輔さんなど豪華キャスト陣が勢揃いですが、アフレコの雰囲気はいかがでしたか。

『おしえて北斎!‐THE ANIMATION-』ゲスト声優陣(C)いわきりなおと / CWF尾形光琳役はKENN、高橋由一役は高橋英則、狩野永徳役は平川大輔、白隠慧鶴役は諏訪部順一、歌川国芳役は林勇、岸田劉生役は小野大輔、上村松園役は白石涼子、黒田清輝役には村瀬歩
和氣:収録自体はかなり前だったので、ほぼ全員そろった状態でアフレコできてありがたかったです。1本10分の中でどうおもしろくしていくのか、絵師役のみなさんや音響監督さんたちと話し合ってアフレコに臨みました。

本作はデザインや性格を含め、とにかくキャラクターが濃い。だから絵師を演じる声優さんから「今までどんな絵師が登場したの?」、「声優は誰だった?」と質問されることが多かったです。私たちレギュラー陣が答えると、意外なキャスティングや演技の方向性に驚いていました。


――とくに印象に残った絵師や演技はありますか。

和氣:林勇さん演じる歌川国芳のラップです。チャラい系や熱血系、生真面目系など毎回濃い絵師が登場するのですが、歴史上の絵師がまさかラップをするなんて予想外でした(笑)。

――和氣さんも掛け合いでラップをされていましたね。

和氣:難しかったです! セリフはあらかじめ決まっていたし、サンプル音源もいただいていたのですが、普段歌うときとは言葉のリズムがまったく違っていて。
どの部分を強調するのが正解なのかわからなかったので、ラップを指導してくれた方に教えてもらいながら見よう見まねで挑戦しました。


――てんこりんを支えてくれる雷神役の小西克幸さんとの掛け合いはいかがでしたか。

『おしえて北斎!-THE ANIMATION-』(C)いわきりなおと / CWF
和氣:小西さんもたくさんの作品に出演されてきたキャリアのある声優さんなので、あくまでセリフなのですが「もっと練習しなきゃだめだよ!」と言われたときには、自分に言われたようで重みを感じました。

あと雷神は初登場シーンの顔が怖く、小西さんも低い貫禄のある声で練習をされていたので「これは凄みのある役になりそう……」と緊張していたんです。
でもアフレコのテストが始まった瞬間にデフォルメされたかわいらしい声が飛んできて、笑いをこらえるのが大変でした。そんなおちゃめな声ですが、とてもいいことを言っているのでぜひ聞いてみてください。

声優志望者にも送りたい格言とは?



――そのほか、学びになった絵師たちの教えは?

和氣:黒田清輝の「好きな事を貫け!」です。途中で何かをあきらめてしまう方はたくさんいると思いますが、それは声優業界も同じ。でも一度オーディションに落ちてもまた別のオーディションに挑戦すれば受かるかもしれません。
そんな過程を経て人気声優になった方をたくさん知っているので、好きなことはとことん貫くべきだと思っています。

――とくに声優を目指している人にオススメしたい格言はありますか。

和氣:岸田劉生の「内なる美を見出せ」は、声優を目指している方にはぜひオススメしたいです。
みなさんとても“いい声”を持っていると思うのですが、しゃべり方や発声で長所や魅力が減ってしまう場面をたくさん見てきました。私自身、ほかの声優さんのマネばかりして地声が迷子になってしまった時期がありました。
もし自分の声を大切にしていたら、昔からもっと素敵な演技ができていたと思います。

みなさんも自分にしかない「内なる美」を磨き上げていくと素敵な声になるはずなので、ぜひ大切にしてください。過去の自分にも、そう言ってあげたいです(笑)。


――和氣さん自身の格言もお聞きできれば。「夢を叶えたい!」と思っている人にどんな言葉を送りたいですか。

和氣:「気張らず頑張ろう!」です。先日、専門学校時代の友だちから「キャラクターソングはどう歌えばいい?」と相談されたときも、「気張らずに楽しんだほうががいいよ」と答えました。

考えすぎて気分が落ちてしまうのもよくないですし、「頑張らなきゃ……」と思いつめるほどマイナスになってしまうかもしれません。失敗してもいいや、と開き直った方が案外成功するもんで、みなさんも気張らずに頑張ってみてください。

――改めて本作の見どころをお願いします。

和氣:本作は絵師を目指している女の子のお話ではありますが、ほかの夢に向かっている方にも刺さる格言やシーンがたくさんあります。
誰でも最初は初心者ですし、作中に登場する有名な絵師も練習を重ねていました。そんな姿を見て前に踏み出す勇気や元気をもらえると思うので、たくさんの方に見ていただけると嬉しいです。

スター絵師たちの教えを実践!


――と、インタビューはここまでなのですが、今回、本編に登場するスター絵師の格言を身を持って実践していただきたいと思います。そこで、和氣さんにとある絵を2点描いていただきます。

和氣:なんだろう……?


――まずは、劇中でてんこりんが書いていたこちらを10分でデッサンしてください。



お皿に乗ったちくわを見た瞬間、和氣さんから笑みが。「ちくわを描くのは初めてです!」と予想外のお題に驚きを隠せません。


「いつもはデジタルで描いているので、鉛筆を持つのが久しぶりで……」と、画材を選んでいく和氣さん。鉛筆の濃さを確認し、さっそくデッサンスタートです。


右手に鉛筆を持つと、迷いなくスケッチブックに線を引いていきます。

おおまかな輪郭を描いたあとは、鉛筆の濃さを変えて影を追加。さらに指先で境界線をぼかすなど、手慣れた様子でちくわの立体感を出していきます。


手慣れた感じで描いていく和氣さんですが、意外にもデッサンは初挑戦だった様子。「高校は美術が選択式だったので、ちゃんとアナログで描いたのは中学生以来です。油絵は授業で描いたことがありますが、デッサンは今回が初めて。なかなか難しいです」と語ります。


真剣に筆を進める和氣さん。

……ここで10分の制限時間が終了!


いったいどんな絵ができあがったのでしょうか? フリップをめくると……



現れたのは、見事なちくわ!
焼き色やシワなどが丁寧に描写されています。

ちくわを描いた感想をうかがうと、「てんこりんって、絵うまいじゃん!」と一言。劇中でてんこりんがスラスラと描いていたことから、難易度のギャップに驚いたようです。

……と、ウオーミングアップはここまで。いよいよ本題です。


――続いてのお題は、劇中でてんこりんをサポートしてくれた「雷神」です。さらに今回、岸田劉生の格言「内なる美を見い出せ!」にちなんで、和氣さんなりの雷神を描いていただきます。

和氣:おー、難しい! でもがんばります……!

制限時間は10分。和氣さんがイメージする雷神とは、どのような姿なのでしょうか?


「デジタルだとパーツの位置を調整できますが、アナログはそれができないので修正が難しい。アナログでしっかり描ける人はうまいと思います」と言いつつも、さらさらと描き進めていく和氣さん。残り時間を言われてもまったく動じず、筆を走らせていきます。


「もし作中のように雷神がいて、好きな絵師を呼び出せるなら?」と質問してみると、「ダ・ヴィンチに絵を描いてもらいたいです!」と回答が。「モナ・リザ」のように怖さを感じる絵が好きだそうです。
作中では歌川国芳が描いた、人間を集めて顔を模した寄せ絵(「みかけハこハゐが とんだいゝ人だ」)も気に入ったとか。

「あとはピカソに、『どうしてそんなに長い名前なんですか?』と聞いてみたいです」と和氣さん。「作中でピカソのフルネームを早口で言うシーンがあって、本当に大変でした。履歴書に名前を書くときはどうしているんだろう……?」と疑問を口にします。


半分ほど時間が経過したところで「たしか手にダンベルっぽい物を持っていた気が……」と、何かを描き足している様子。最後には色鉛筆も使い、彩色までしてくれました。

……と、ここで制限時間の10分が経過! スケッチブックを見せてもらいます。


さぁ、和氣さんが「内なる美」を見出して描いた雷神は……



完成した雷神は、思いのほかリアル路線!
「ポイントは鬼のように赤く血塗られた顔です。あとは胸筋をしっかり描きました。好みが出てしまったかもしれません(笑)」と和氣さんなりのこだわりを聞かせてくれました。


「10分しかなかったので難しかったです……!」とつぶやく和氣さんですが、2作品ともかなりのクオリティー。内なる美を描く、好きなものを掛け合わせるなど、作中で絵師から教わったことを見事に実践してくれました! 今後のイラスト創作にも活かされそうですね!


そんな和氣さんが出演する『おしえて北斎!』は2021年3月7日(日)よりABEMAにて先行、3月8日(月)よりほかサイトにて順次配信です。
和氣さん演じるてんこりんと一緒に、夢に向かって一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

『おしえて北斎!‐THE ANIMATION-』



2021年3月7日(日)よりABEMAにて先行
3月8日(月)よりほかサイトにて順次配信

<作品概要>
■原作:いわきりなおと 「夢をかなえる爆笑! 日本美術マンガ おしえて北斎!」(サンマーク出版)
■監督:いわきりなおと
■製作・制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
■出演:和氣あず未、小西克幸、若井友希ほか
■主題歌:■主題歌(オープニングテーマ):
「てんこりんのテーマ」(OTEMOYAN record/Sony Music Entertainment(Japan)Inc.)
歌:CHAI/岡倉てんこりん(CV:和氣あず未)/雷神(CV:小西克幸)
作詞:ユウキ/作曲:マナ、カナ、ユナ

(C)いわきりなおと / CWF
《ハシビロコ》
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