これは3月14日(土)に開催予定だった完成披露上映会に代わるもので、特別展示と併せて同サイト内で4月30日(木)まで公開され、無料で視聴が可能となっている。
同配信番組は声優の岩田光男と平野文のナビゲーションの元、あにめたまご2020の趣旨説明と、本プロジェクトによって完成した3つのオリジナルアニメ作品『オメテオトル≠HERO』『レベッカ』『みちるレスキュー!』の全編公開、各作品の監督やプロデューサーとのトークパートによって構成されるバラエティ形式のものとなっている。
『オメテオトル≠HERO』を制作した株式会社スピードの粟津監督は若手アニメーターのトレーニングと作品の演出上の工夫について「3DCGのキャラクターはそのままでは魂の無い人形のようなもの。そこにどのように心を込めるかを、モーションアクターのレクチャーをいただきながら若手アニメーターたちに学んでもらった」と語った。
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粟津順監督、森田淳也プロデューサー
株式会社ベガエンタテイメントの安本プロデューサーは『レベッカ』のアフレコ収録について「若手アニメーターにとって、収録現場で声優さんの実際の演技を見ることで学ぶことが多かったと思う」と答えると、岩田と平野も「声優も動画の制作現場を見学させていただきたい」「声優とアニメーターさんや監督が交流する機会を設けたい」とアニメ業界へ向けて希望を述べた。
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安本久美子プロデューサー
『みちるレスキュー!』を手掛けたゆめ太カンパニーの天野幸大プロデューサーはプロジェクトで苦労した点について「本来はレイアウト作業を通じてシーンの演出意図を理解してから原画に移るべきなところ、現在は時間的制約からレイアウトにラフ原(ラフ原画)をあわせて1度に済ませてしまうことが多い。それを本来のステップで1つ1つ仕上げていくのに若手アニメーターも苦労していました」とコメントした。
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"於地紘仁監督、天野幸大プロデューサー
同サイトでは特別番組の公開の他、メインキャストやスタッフのサイン入り台本プレゼントキャンペーンや若手アニメーターによる3作品の場面写や美術設定画の特別展示も行われている。