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そして、綺太郎さんは日本のコスプレプロダクション「PPエンタープライズ」が主催した「次世代コスプレイヤー 全国オーディション」グランプリ受賞したことで同事務所に所属。日本トップクラスの人気を誇るコスプレイヤーのえなこさんと同じ事務所であることが、今後の活動の期待値をさらに上げています。
近年、来日した中国コスプレイヤーのクオリティーの高さは“黒船”と例えられることも。しかし、中国で知名度が高くても、日本でも同じような人気を得た人は限られています。人気を得るまでのいわゆる下積みをすでに終えているため、日本でまた一から同じような段階を踏んでいくのが難しい部分が見受けられました。
果たして、綺太郎さんは日本で成功できるのでしょうか?
これまで数度に渡る取材を経て、不安は感じませんでした。綺太郎さんの魅力はルックスや愛嬌の良さだけに留まりません。しっかりとした芯があり、仕事に対する姿勢の真摯さが日本での成功に結びつくと感じています。高いポテンシャルを持ちながらも、中国ではまだトップクラスを目指す段階にあるため、現在のタイミングでの日本進出はベストだと言えます。黒船と言うよりは、超新星が当てはまるでしょう。
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11月4日に開催された、えなこさん主催の「第二回チャリティー撮影会」では、参加した綺太郎さんにインタビュー時間を得られたので、撮り下ろし写真と合わせてお届けします。
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綺太郎:9回目かな? 「コミックマーケット96」すごく増えました。
――「次世代コスプレイヤー 全国オーディション」参加した決め手は何だったのでしょう?
綺太郎:元々、えなこさんが大好きだったのが大きいです。中国でも知名度がとても高いですから。受賞後に何度もお話を重ねるうちに、自分が日本でコスプレ活動をしていくのに、とてもピッタリだと感じて所属を決めました。
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――えなこさんから日本での活動についてアドバイスはもらいましたか?
綺太郎:私が日本語勉強中なのもあって、お話しするのが難しくて…でも、えなこさんの仕事に対する姿勢から学ぶことはとても多いです。
――例えば、何が印象に残っていますか?
綺太郎:えなこさんがメディア取材を受けている時ですね。とても落ち着いていて、しっかり受け答えしているところです。とにかく仕事に真摯に取り組む姿勢も素晴らしくて。いざ、撮影やステージに臨む時のえなこさんは、普段接している時とはまるで雰囲気が違います。
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――日本の撮影会に参加した回数も増えていますが、中国との違いはありますか?
綺太郎:雰囲気もそうですけど、撮影形式が違いますね。中国は基本的には一対一の撮影で時間も長いですね。部数が多い撮影会もあれば、少ない撮影会もありますね。あと中国と大きく違うと感じたのは、カメラマンさんがシャッターを撮るのがとても早いことです。中国だと一枚一枚に時間をかけるスタイルですね。
――これまで参加した日本と中国のイベントで違いを感じていますか?
綺太郎:私は日本だと同人イベントの参加が多いので、中国のイベント全般と比較するのは難しいです。でも、日本のイベントですごく感動したことは、マナーの良さ、そしてコスプレの多様さです。流行だけでなく、昔の名作のコスプレもとても多いです。
近年の中国のイベントは発展してきましたが、コスプレは流行のゲームやアニメばかりになりがちです。
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――今回の撮影会で衣装を決めた理由を教えてください。
綺太郎:エリザベスは『七つの大罪』で一番好きなキャラでしたけど、中国では一度もコスプレしたことがなく、日本で初披露しました。
『モンスターストライク』は中華版もあるんですけど、その中でお気に入りのガブリエルを選びました。
――最後に、今後の日本での活動の抱負を聞かせてください。
綺太郎:日本はコスプレ文化が深く根付いた国なので、コスプレが生まれたこの地で成長して多くの人に支持されるコスプレイヤーになりたいです。私が初めてコスプレを見た時の感動を多くの人に伝えたいです。
撮影:乃木章(@Osefly)