「日本キャラクター大賞」は、ライセンスビジネス産業の価値を広く社会に発信する目的で2009年に設立。
これまでに「ポケットモンスター」や「ワンピース」などのマンガ・アニメのキャラクターから「くまモン」や「ふなっしー」まで多彩なキャラクターを表彰してきた。
最も活躍したキャラクター・プロパティに贈られるグランプリには、サンエックスが手がける「すみっコぐらし」が選ばれた。
選考理由は、「今、最も勢いのあるキャラクターとして成長を遂げており、定番キャラクターの地位を掴んだ感がある。海外での支持も高く、7周年を迎え劇場アニメ化も控えており、さらなる拡大が期待されている」とのことだ。
授賞式の開催に先立ち、主催の一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会の代表理事である古川愛一郎が挨拶を行った。
古川は、2018年は激戦でキャラクターの発表ルートも多様化してきており、ファン層も老若男女、さらには海外にまで広がっていると語った。
さらに「平成最後のキャラクター大賞の授賞式になったが、平成という時代ほどキャラクター文化が発展した時代はなかった。子どもから大人までキャラクターに感情移入する国は他にはない、キャラクターが国民の生活を支えているとも言える」と平成の時代に花咲いたキャラクター文化を総括した。
授賞式には、受賞したキャラクタープロパティの制作に貢献した会社や個人が登壇。
それぞれ受賞した喜びと感謝の気持ちを述べていた。選定委員特別賞を授賞した「キズナアイ」からは、Activ8の代表取締役である大坂武史が登壇。日本ならではのタレントでありキャラクターであるVTuberの活躍の場をさらに広げていきたいと今後の意気込みを語った。
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日本ブランドライセンス賞のグランプリを獲得した雑誌「ムー」からは、出版元の学研プラスの碇秀行代表取締役社長が登壇。「ムー」は1979に創刊で今年でちょうど40周年になるが、その節目の年にグランプリを受賞できたことを喜んでいた。
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ニューフェイス賞には、NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」が選ばれた。登壇したNHKエンタープライズの富田幸雄氏は、「チコちゃんは3世代で視聴されているとも言われている。おばあちゃんからその孫まで一緒に楽しめる番組に育ってきた。商品化もスタートしたが、50代や60代の人もグッズを買っていく。これは今までにはなかったこと」とチコちゃんというキャラクターの新規性を解説していた。
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そして日本キャラクター大賞グランプリの「すみっコぐらし」からは、サンエックス政策本部デザイン室取締役の佐藤等が登壇。
壇上には、同キャラクターのねこの着ぐるみも登場し、スタッフに手伝ってもらいながら壇上にあがるなど、愛らしい姿を披露した。
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「すみっコぐらし」は今年で7周年を迎えるが、発売当初は文字通り店舗の隅っこに置かれているキャラクターだったそうだが、今では堂々と目立つところに陳列されるようになったとのこと。
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最後に、キャラクター・データバンク代表取締役の陸川和夫氏が総評を述べ、授賞式は幕を閉じた。
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[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]