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『さらざんまい』は、『美少女戦士セーラームーン』や『少女革命ウテナ』で知られる幾原邦彦が監督を務めるオリジナル作品。中学2年生の3人組がある日、謎のカッパ型生命体「ケッピ」と出会ったことで、むりやり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまうところから始まる物語だ。
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こんな突飛な始まりから、壇上で内山は「このアニメ、ヤバいですね! どっから説明すればいいのかな……」と切り出した。続いて「僕らは最後まで話を知っているし、各話ごとの意図や背景を知った上で2話まで見ると『ああ、そうだよね』と思う部分がいっぱいある。何話か見ていった時に『そうか、あの時のあれが』というのがいくつもある」と話した。
さらに堀江も、「こうなっていたんだというのが衝撃として伝わってきた。最終回まで(アフレコを)取り終えた僕としてはアバンからちゃんと伏線が張られていたんだなとわかり、皆さんには本当に楽しみにしていただきたい」と構成の巧みさを褒めた。
3人の主人公はどんな人物なのだろうか。村瀬は、「この作品のテーマに『つながる』という言葉があるんですけど、一稀の場合はつながりたいんだけどつながれない、つながっちゃいけないというアンビバレントなものを抱えている人物。そこにメインストーリーも当たってて、一番心の動きが可視化されやすいキャラクターなのかな」と明かす。悩みを抱えていながらも、日の丸の前で踊っているシーンもあるという。
続いて内山は、「悠は転校生で、年は一緒なんだけど、悪い噂があってクラスで孤立しているキャラクター。かなりダークなものを抱えていて、その背景も徐々に語られていくんですが、重い物を抱えた少年なので、中学生という年齢感を割と無視した感じでやらせていただいた」と紹介した。
一方の堀江は、「燕太はそれで言うと3人の中では一番中学生っぽい。昔一稀と一緒にサッカーをやっていたんですけれど、とあるきっかけで一稀がサッカーをやめてしまい、そのつながりを戻したいと思っている。基本巻き込まれ型ポジションの男の子なので、もしかしたら一番視聴者の共感を得られるんじゃないか」と話した。
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後半は、作品の舞台となった浅草に関する観光クイズを展開。雷門にある風神雷神像や、日本最古の地下商店街などについて紹介した。『さらざんまい』がヒットし、浅草が新たな「聖地」になる日も近いのかもしれない。
TVアニメ『さらざんまい』はフジテレビ“ノイタミナ”にて4月11日(木)24時55分より放送開始。アニマックスほか各局でも放送。
「AnimeJapan 2019」
パブリックデイ:2019年3月23日・24日
ビジネスデイ:2019年3月25日・26日
会場:東京ビッグサイト