後編では「好きなキャラも嫌いなキャラもいない」というマンガ観をはじめ、「単行本の発売を正座して待ちます!」という『HUNTER×HUNTER』への想い、そして今後の展望などを語っている。
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前回は藤田和日郎の著作など、少年マンガについて熱く語った木村。その一方で少女マンガについても、「マンガを含む本をよく読む人だった」という母親の影響から「その世代の『ガラスの仮面』や『エースをねらえ!』は読んだことはあります」とのこと。
好きな少女マンガには『君に届け』を挙げており、その理由を「周りに紹介してもらって読みました。主人公・黒沼爽子の気持ちが“君に届いた”あたりから続きが読めてないんですけど、久しぶりに感動した作品です」と明かす。
しかし、『君に届け』で特に好きなキャラクターとなると、これは「昔から好きなキャラ、嫌いなキャラというのが特にないんです。というより、純粋にその気持ちがわからない」と話す木村。
「どのキャラクターもそれぞれ意味があって存在していて物語を動かしていくから、面白いマンガが生まれるわけじゃないですか」と前置きした上で、その感覚について「“あのキャラ嫌い”と言われると“嫌い…?でも、そのキャラが出てこないとお前の好きなこの物語成立しないけど大丈夫?”って少し疑問に思ってしまうんです(笑)」と説明した。
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このほか、好きなマンガには『HUNTER×HUNTER』も挙がってくるそうで、その魅力について「『うしおととら』や『からくりサーカス』と一緒で、作家さん(冨樫義博)の頭の中が意味分からない(笑)。」「頭を使うし、どんでん返しもあるし…単純にめちゃくちゃ面白いですよね」と熱弁。
次巻の発売を待ちわびるファンが多いタイトルだが、「子どもの頃はやっぱり続きが気になるので“なんでだよ!”と焦れったく思うこともありましたけど、今はもう“あっ、描いてくださるんですか!しかも10話も!ありがとうございます!”という気持ちでいっぱいです(笑)。僕はただただ単行本の発売を正座して待ちます!」と、いちファンとしての胸中を打ち明ける。
そして、今後の展望を聞かれると「2019年も引き続き新しいことには挑戦していきたいんですけど、きちんと自分の本分に戻って“芝居”を丁寧に作っていけたらいいなと思っています」と意気込む木村。
「自分の年齢的にももうちょっと上の年齢の役もできるようにしていきたい」と思っているそうで、「洋画の吹き替えなどでも、もっと上の年齢の役が演じられるようになると幅が広がる」「舞台出演の機会もよくいただくので、声だけではない芝居もやっていきたい」と、アニメ以外への熱意も示した。
「めちゃコミック独占有名人インタビュー 木村良平 後編」の全文は、「めちゃコミ」内の「めちゃマガ」にて公開中だ。