劇場版「若おかみは小学生!」高坂監督も「奇跡のような作品」と感慨 トークイベントレポ | アニメ!アニメ!

劇場版「若おかみは小学生!」高坂監督も「奇跡のような作品」と感慨 トークイベントレポ

劇場版『若おかみは小学生!』の公開記念トークイベントが、10月5日に東京・新宿バルト9で開催された。会場には高坂希太郎監督、DLE・齋藤雅弘プロデューサー、マッドハウス・豊田智紀プロデューサーが登壇し、貴重な制作秘話が多数飛び出した。

ニュース
注目記事
劇場版『若おかみは小学生!』公開記念トークイベント(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
  • 劇場版『若おかみは小学生!』公開記念トークイベント(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
  • 劇場版『若おかみは小学生!』公開記念トークイベント(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
  • 劇場版『若おかみは小学生!』(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
  • (C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
  • 劇場版『若おかみは小学生!』(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
劇場版『若おかみは小学生!』の公開記念トークイベントが、10月5日に東京・新宿バルト9で開催された。会場には高坂希太郎監督、DLE・齋藤雅弘プロデューサー、マッドハウス・豊田智紀プロデューサーが登壇し、貴重な制作秘話が多数飛び出した。

『茄子 アンダルシアの夏』以来15年ぶりの劇場アニメとなった高坂監督は、作品が完成し公開が進む現状について「『なんで私が若おかみ…』という感じで引き受けたんですが(笑)、やってみたら原作も良く出来ているお話だったので惚れ込んでつくっていました。原作のファンをターゲットにつくり、何とか形にしました」とコメント。

劇場版の狙いについて質問されると、齋藤は「原作は非常に人気のある作品ではあったんですが、(発売から)少し時間が経っているという所もあったので、まずは『若おかみは小学生!』の映像化を盛り上げようという事で、劇場版とTVシリーズをセットで動かしました。当初は劇場版を先行にして動かしていたんですが、後からTVもあったほうがいいよねという話になり、割と軽い感じで決めちゃったんですが、同時並行で製作するというとんでもない大変な事になりました(笑)」と紹介。

豊田は「正直に言うと、劇場版の制作がスタートした段階で、TVシリーズの話もあったんですが、具体的にどうするか決まっていなかったので、高坂監督には普通に一本つくって下さいとお願いしました」と明かし、高坂監督も「(TVシリーズと劇場版のすり合わせについては)雑談程度には向こうの監督と話はしていましたが、特に作品に踏み込んだ話というのはなかったですね」と続く。

本作は公開直後から「大人でも泣ける」などの大絶賛が相次いでおり、Twitterのツイート数でも映画カテゴリーで1位を取るほどの盛り上がりを見せている。
この反響を受けた今の気持ちとして、高坂監督は「本当につくって良かったなとしみじみ思っています。原作ファンに訴求すればいいなと思っていたので、色々な方のご意見やアドバイスをいただきながらつくった、奇跡のような作品だと思っています。原作者の令丈さんのアドバイスもありましたし、吉田玲子さんの素晴らしい脚本や、プロデューサーの意見などもまとめてつくった作品でした」と感謝を述べた。

このほか、アニメファンに人気のある“グローリー・水領”については、「仕掛けにうまく引っかかってしめしめと思っています(笑)彼女の色々なメイクにもちゃんと反応してくれて嬉しいですね。最初に露天風呂のシーンで眉毛をなくした方がいいんじゃないかと思ったんですが、それは女性スタッフに止められました(笑)」と高坂監督。
『ホモ・デウス』の原書は「真月の未来へ思考を巡らせるというキャラクター性を表現する意味で、キャッチャーかなと思い、こっそり仕込んでおいたんです」と打ち明け、見つかって権利問題になったというものの「最終日の午前中に原作者から使用許諾のメールを直々にいただきました」(齋藤)と振り返った。

トークイベントではさらに、「応援次第ではシーン追加も検討」するといった話題も登場。終始和やかな雰囲気で進行し、最後に高坂監督が「皆さんご覧いただき本当にありがとうございました」と真摯な気持ちを伝えて幕が閉じられた。

(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
《仲瀬 コウタロウ》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集