さらに彼らの身の回りにあって、憧れを感じさせるメカニカルなガジェットはスマホやタブレットPCである。これらのデジタルガジェットは、ガジェットそのものの存在感以上に、その背後にあるインターネットというインフラの存在感が大きい。 だが、インターネットという存在が与えてくれる“拡張”は、脳の働きの拡張で、「働く車」「新幹線」のような身体の拡張ではない。インターネットとロボットは相性が悪いのである。 インターネットをその拡張性に基づいてフィクションに取り入れるなら、サイバーパンク――つまり『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』になるはずなのである。(だから逆にいうと『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、ロボットアニメのある種の進化系と考えることもできる)。