――ちょうどゲームのお話が出たところで、今日はおふたりに実際にゲームで勝負をしていただきたいんです。SCMの「どんな勝負でも勝ちさえすれば相手を奴隷にできる」という設定にちなんで、「負けた方は勝ったほうの質問に必ず答えなくてはいけない」というルールで、ババ抜きなんてどうですか？
山村
（笑）。こういうの私燃えちゃうから絶対に勝ちたい！
鈴木
あれ、でも今後の関係を考えると僕が負けないといけないんじゃないですか……？。
山村
んんー？
鈴木
うわー、すごく意味深な顔（笑）。接待にならないように頑張ります。
――では、ルールは説明します。お互い4枚ずつカードを持ってもらうのですが、どちらかさらにもう一枚、ジョーカーを持っていただきます。最初はどちらが持ちますか？
鈴木
レディファーストということで、僕が持ちましょうか。
山村
いや、そこは正々堂々とじゃんけんで決めようよ！
鈴木
（笑）。じゃあ山村さんは何を出しますか？ ちなみに原作だとエイアはユウガにチョキを出して負けなさいっていうから、山村さんはグーを出さないといけないんですよ。
山村
ええー、でも私はチョキを出すのが好きだから、チョキを出すよ（笑）。
鈴木
じゃあ僕はグーを出すしかないですね。……最初はグー！
山村
じゃんけんぽん!!
――それでは鈴木さんがジョーカーを持っている状態で、ババ抜きスタートです！！
鈴木
じゃあ山村さん、これがジョーカーですから。（と、左から二番目のカードがジョーカーだと教える）
山村
じゃあちょっと見せてよ（笑）。うーん、ホントかなあ。でもそれはジョーカーじゃないと思う……えい！
山村
ううう……（引いたジョーカーを自分のカードに加えながら）。じゃあ、はい。どうぞ。
鈴木
引いちゃっても良いんですか？ たぶんこれがジョーカーだから……はい！
（鈴木さん、見事ジョーカー以外のカードを引いてペアを作り、残り3枚に）
山村
ひょっとしてどこにカード入れたのか目で追ってたの!? 峻太君は動体視力すごそうだからなあ……。
鈴木
さあ？ どうでしょうね（笑）。
■鈴木さん、策士策に溺れる
――さて、その後お互い1枚ずつペアを作って、残るは山村さんが3枚、鈴木さんが2枚になりました。
山村
さあさあ、今度はどうだ！ これかこれを選んでね！（と、両端のカードを指す）
鈴木
油断しましたね、山村さん、目線が真ん中に集まってますよ。つまりジョーカーは真ん中だから、端のほうを取れば……あれ!?
（鈴木さん、山村さんの作戦にはまってしまい、ジョーカーを引く）
山村
あははは！！！
鈴木
ぐぬぬ……。なるほど、やられたなあ。
――いよいよゲームも大詰めです。カードは山村さんが2枚と鈴木さんが3枚。次に山村さんが鈴木さんの山からジョーカー以外を引けば勝利です。
鈴木
じゃあもう一回、さっきと同じパターンやりましょうか。山村さん、これがジョーカーですからね！
山村
うーん。でもそれは取らないと思うから……はいっ！
鈴木
あっ……。
山村
やったーーーー！！ 勝利に駆け引きなんていらないんだよ！！
鈴木
まさかお叱りまでいただくとは……。でも勝たなくて良かったです。僕に命令なんてできないですよ（笑）。
■「焼きそばパン買ってこいよ！」（山村さん）
――ババ抜き対決は山村さんが見事勝利ということで。山村さんは、鈴木さんに何か聞きたいことはありますか？
鈴木
ほぼNGないんで、何でも聞いてください（笑）。
山村
そうだなあ。じゃあ……、初恋は何歳でしたか？
鈴木
えっ、早いですよ。
山村
幼稚園とかナシだからね？
鈴木
え、でも、ホントにそれぐらいなんですよ。お相手は保育園の同じ組の子で……。
山村
なんだ、先生とかじゃないのかあー。もっと決定的なこと聞きたかったんけど……思い浮かばない（笑）。
――失礼ながら、 助け舟を出させてもらっていいですか？ この業界に入って一番恥ずかしかったことなどどうでしょう？
鈴木
僕、そういう自分に都合の悪い思い出は全部なくなっていくんですよ（笑）。
山村
ええー、それは便利だね。ちなみに私はね……。
鈴木
えっ!? 勝った山村さんが答えちゃうんですか（笑）。
山村
あっ、そうか！
――（笑）。ちなみにどんな体験だったんですか？
山村
前にアフレコでおぼれてる芝居をしなきゃいけないときに、 たっぷり水の入ったコップを口に持ってきてブクブクってやったら、スタッフさんに「マイクは精密機械で高いから、近くで水を使うんじゃない！」って怒られました（笑）。
一同 （笑）。
山村
ゴボゴボする芝居だったら水を使わなきゃと思って、家ですごい練習してたのにねえ。
鈴木
こんな終わり方で良いんですか。山村さんご主人様なのに（笑）。
山村
いいのいいの、私は主人に向かないから。でも思い出したら言うから今後従うように!!
鈴木
わかりました。これは無効ということでこれから奴隷として扱ってください（笑）。
山村
でもね、峻太君は優しいから、いつもパシられようとしてくれるんですよ。私が水買ってくるのを忘れちゃってると、「買ってきましょうか？」と言ってくれたり。
鈴木
いやいやそれぐらい当然のことですから。
山村
じゃあ今度焼きそばパン買ってきて？ 絶対に言うからね！（笑）
鈴木
はい（笑）。
――予想外なラストを迎えてしまいましたが、最後にアニメを楽しみにしている読者に向けて、メッセージをお願いします。
山村
私が演じる荒川エイアは、SCMというキーアイテムによって物語の戦火に巻き込まれていくんですけど、色々なトラブルに遭いながらも、すごく強くて孤高で、気高く生きていくキャラクターです。『奴隷区 The Animation』では話数を追うごとに魅力的で個性的なキャラクターがいっぱい出てきて、それぞれのドラマが進んでいくことで1つの大きな物語となっていきます。お気に入りのキャラクターに感情移入しながら観るのも面白いと思います。いろんな意味で衝撃的な作品だと思いますが、ぜひ一話を見ていただいて、アッと驚いてもらえたら嬉しいです！
鈴木
そうですね。20人以上の登場キャラクターが、それぞれがどういう理由でSCMに手を付けてその世界に飛び込んでいくのか、そういうバックボーンをおさえながら観ていくと、またそのキャラクターの意外な一面が見えて面白いと思います。僕が演じる大田ユウガは本当に自信満々で、頭に血が上がるとそのことしか考えられなくなるようなキャラクターです。でも、そんな彼がいざ人と対峙したときにどんな力を発揮するのか、というところも楽しみにしてほしいです。
